DE&Iとは、多様性(Diversity:ダイバーシティ)、公正性(Equity:エクイティ)、包摂性(Inclusion: インクルージョン)の頭文字を合わせたもので、公平な機会の下、多様な人材が、人種、国籍、 文化、宗教、信条、障がい、性別、年齢、出身地、性的指向および性自認、価値観、働き方など の違いを認め合って自らの力を最大限発揮し、活躍できる環境を実現するという概念です。
国際的な研究機関である高エネルギー加速器研究機構(KEK)にとって、DE&Iの推進は非常に重要な課題となっており、2024年6月、以下の基本方針を定めました。
基本方針
高エネルギー加速器研究機構(KEK)は国内外に開かれた大学共同利用機関として、先端的な研究を推進しています。この研究活動を継続的に発展させていくにあたって、我々は、KEK で働き、学び、研究するすべての人の権利、可能性、多様性を尊重し、多様な属性や特性*を持つ人々が、個々の目的・目標に応じて能力が最大限に発揮できる環境を整える必要があると考えています。また、多くの人が科学にたずさわり、また理解することで、より良い社会が実現できることを信じて、多様性、公正性、包摂性が尊重される社会の実現に貢献します。
行動指針
- 多様性、公正性、包摂性の視点に立って研究、教育、就業環境の改善に取り組みます。性別・国籍などを含むあらゆる属性や特性*に基づく差別やハラスメントを防止し、男女共同参画、次世代育成、国際化に関する課題に対応していきます。
- KEKに関わるすべての人に対して、多様性、公正性、包摂性の重要性を啓発します。
- KEKの意思決定や運営に多様な意見が反映されることで、個人の能力が最大限に発揮できる環境作りに努めます。
- 科学技術の価値を広く社会に還元するために、多様性、公正性、包摂性を尊重しながら, 国内及び国際社会との連携・協力と啓発活動に取り組みます。
*特性:性別、国籍、人種、民族、信仰、性的指向、性自認、年齢、婚姻状況、障害の有無、信条、ライフイベント、ライフスタイルなどの個人的事由。
推進体制
KEKでは司令塔にあたるDE&I戦略推進・対応会議と、取り組みに関する情報共有や連携を行うDE&I連携会議を新設しました。戦略推進・対応会議は、既存組織に加えてハラスメント対応や障がい者対応の外部専門家、連携会議と連携します。また連携会議は内外の関係者・グループとの間で方針共有やフィードバックを行います。
情報公開
男性の育児休業等の取得率
役員、管理職への女性登用目標値
障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領
「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づく行動計画
「次世代育成支援対策推進法」に基づく行動計画