中学生・高校生向け

職場体験

職場体験は、文部科学省が推進する、生徒が事業所などの職場で働くことを通じて、職業や仕事の実際について体験したり、働く人々と接したりする学習活動です。 生徒が直接働く人と接することにより、学ぶことや働くことの意義や生きることの尊さを実感し、生徒が主体的に進路を選択決定する態度や意志、意欲など培うことを目指して行われています。

連絡先

〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 広報室
電話:029-864-5113
E-mail:kouza@kek.jp

実習受け入れ

KEKでは、研究の現場を肌で感じることにより、学校では得難い体験を提供することを目的に、中学生と高校生等を対象とした実習受入を行っています。 見学、実習、研究者の講義などのプログラムを通じて、自然科学への興味関心を育みます。
実習を希望する団体(中学生・高校生等)を募集しております。 下記の公募要領に従い、「実習申込書」をご提出くださいますようお願いいたします。

公募要領(令和6年度)

概要

令和6年度締切令和6年2月29日(木)
受入対象団体中学校、高等学校等
受入可能人数1団体あたり10名~40名程度
受入実施期間6月3日(月)から翌年の3月28日(金)まで。ただし、土日祝日、令和6年8月13日(火)~8月16日(金)及び12月23日(月)~翌年1月6日(月)は除く。

採否の決定

提出された「実習申込書」に基づき、必要に応じて日程調整等のご相談をさせていただいた上で採否と日程を決定し、受入可能な団体には令和6年3月29日(金)までに「受入決定通知」をお送りしました。

受入項目

概要説明
20分〜40分
「コミュニケーションプラザ」において、シアターコーナーではビデオでKEKを紹介します。 また、常設展示施設ではKEKの研究を目で見て体感します。
施設見学
30分〜50分/1施設
研究者がKEK内の施設を案内します。
筑波実験棟(Belle II測定器)
KEKB展示室
富士実験棟(KEKBトンネル)
放射光科学研究施設
超伝導リニアック試験研究棟
先端加速器試験施設、等

施設の都合等により、ご希望に添えない場合がありますので、事前にご相談ください。
実習
霧箱:40分〜60分
分光器:50分〜60分
宇宙線:60分
研究者が中学生・高校生向けに実習指導を行います。
【主なプログラム】
霧箱製作:霧箱を用いて身の回りにある放射線について学びます。
分光器製作:分光器を用いて光の性質や物質の見え方について学びます。
宇宙線観測:スパークチェンバーの中を通過した宇宙線の観測を通して、宇宙線について学びます。

内容については、講師の都合等により、ご希望に添えない場合がありますので、事前にご相談ください。
講義
50分〜60分/講座
研究者が中学生・高校生向けにお話します。
【タイトル例】
素粒子物理学とは
加速器で拓く未来への道
加速器による物質科学の概観
巨大加速器ILCで探るヒッグス粒子の謎
科学的発見とは?
研究者への道
研究所・研究施設という職場で働いてみて
宇宙をつかまえるILC

講義内容については、ご希望に添えるように調整いたしますので、事前にご相談ください。 各項目の希望を考慮の上、見学施設・実習項目・講師等を決定し、通知いたします。

実習申込書のダウンロード

その他

  1. KEKの新型コロナウイルス対策に関する最新情報をご確認ください。状況に応じて、受け入れ及び実施内容を調整させていただく場合もありますので、あらかじめご了承願います。
  2. 実習で使用する機器・設備等は、KEKにおいて準備いたします。
  3. KEKまでの交通費、宿泊費、飲食費等は、それぞれの団体または参加者個人において負担していただきます。
  4. 行き帰りの安全確保および実習に係る保険加入等は、申込団体が責任を持って行ってください。
  5. 同一日に複数校が重複して申し込まれた場合、合同で実施させていただく場合もありますので、あらかじめご了承願います。
  6. 夏休み期間中は大変混雑が予想されます。ご希望日時、人数等によっては、受入をお断りする場合もありますので、あらかじめご了承願います。

問い合わせ及び実習申込書提出先

〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1 高エネルギー加速器研究機構
TEL:029-864-5113(広報室)
FAX :029-879-6049 e-mail:kouza@kek.jp

代表的な日程例

1日コース:見学・実習・講義(状況に応じて、見学場所及び人数制限有)

8:45 KEK着
↓ 

9:00~9:20(20分) 挨拶・機構紹介 コミュニケーションプラザ

↓ 移動(10分)
9:30~10:10(40分) 施設見学1: Belle II測定器

↓ 移動(10分)
10:20~11:00(40分) 施設見学2: SuperKEKBトンネル

↓ 移動(10分)
11:10~11:50(40分) 施設見学3: フォトンファクトリー

↓ 移動(10分)
12:00~13:00(60分) 昼食
13:00~13:30(30分) コミュニケーションプラザ見学

↓ 移動(10分)
13:40~14:40(60分) 実習・質疑応答

【実習例】
・霧箱製作

・分光器製作

↓後片付・休憩(20分)
15:00~16:00(60分)
講義・質疑応答

↓ 休憩(10分)
16:10~16:30(20分) 挨拶・アンケート


16:40~ KEK発

これまでの実習一覧

令和5年度18機関(547名)
令和4年度15機関(445名)
令和3年度4機関(157名)
令和2年度3機関(95名)
令和元年度17機関(599名)
平成30年度21機関(733名)
平成29年度21機関(682名)/夏期・秋冬期
平成28年度20機関(586名)/夏期・秋冬期

B-Lab(ビー・ラボ)

B-Lab(ビー・ラボ)は、高校生を対象にした素粒子発見プログラムです。 KEKB加速器を使った実験で収集されたデータの一部を、インターネットを通じて主に高校の科学部などに公開。 このデータを使って「素粒子探索」を行うプログラムです。
このプログラムから、すでに2種類の珍しい粒子が高校生たちの手によって再発見されています。

Belle Plus(ベル・プリュス)

Belle Plus(ベル・プリュス)は、高等学校、中等教育学校後期課程、高等専門学校に在籍する生徒の皆さんを対象にしたサイエンスキャンプです。 素粒子物理の体験型入門プログラムで、予備知識がなくても本格的な研究を体験できます
素粒子物理学に関する基本的な講義と、研究者とともにコース別の実習を行い、最終日には研究成果を発表します。 また、KEKにある加速器・測定器の見学ツアーも行います。

KEKウィンター・サイエンスキャンプ

キャンプの概要

日程:2023年12月25日(月)~ 28日(木)/3泊4日
場所:高エネルギー加速器研究機構 つくばキャンパス
対象:高校生/高専生(1〜3学年)/中等教育学校生(後期生)
定員:24名(各コース6名)
参加費:無料
宿泊費:無料
交通費:本人負担
主催:高エネルギー加速器研究機構(KEK)

募集期間

2023年9月4日(月)~10月20日(金)【必着】

応募方法

要項を確認の上、参加申込書をダウンロードして必要事項を記入の上、KEK広報室へ郵送してください。

応募者多数の場合は選考します

キャンプの概要

本キャンプでは、以下の4つのコースの中から1つを選んで参加していただきます。各コースにて約2日半の実験を行い、実験装置の組立、データ収集、実験データのまとめ、発表という研究の進め方を体験します。

Aコース:素粒子を見てみよう(定員6名)

素粒子・原子核実験に多数使われている粒子検出器を製作して、宇宙から降り注ぐ宇宙線の信号を見ます。2か所で時間を測ることによって、宇宙線のスピードを測ることにチャレンジします。

Bコース:回折で小さなものを見てみよう(定員6名)

光の回析現象を利用すると、光の波長と同じぐらいの大きさの物質の構造を調べることができます。
身近なレーザーポインターを使って、回析格子シートの線の間隔を測定します。測定結果から、物質研究でも重要な回析パターンの「消滅測」の考察についてもチャレンジします。
本コースでは、可視光の回折を通して、物質科学研究の方法を体験してみましょう。

Cコース:信号を伝送してみよう(定員6名)

信号を伝送するには、ラジオやテレビでおなじみの振動する電磁波が用いられます。電磁波が同軸ケーブルの中をどのように伝送するのかを学習します。実習では様々な同軸ケーブルを取り上げ、信号伝送の速さの違いを測定します。

Dコース:放射線を知ろう(定員6名)

放射線は、物を透過したり、物で遮られたり、いったい何者でしょうか。
測定器を組み立て、放射線と物質との関係を調べていきます。
電子の大きさを測ってみることにも挑戦しましょう。

過去の参加者からのメッセージ

「Cコース:信号を伝送してみよう」2017年参加
加藤桃子さん(参加当時:苫小牧高専電気電子工学科3年)
本橋悠人さん(参加当時:洛星高等学校2年)

お問い合わせ

KEK広報室(KEKウィンター・サイエンスキャンプ事務局)
電話:029-864-5113/FAX:029-879-6049
メール:kouza@kek.jp

TYLスクール理系女子キャンプ

「TYL(Toshiko Yuasa Laboratory)スクール理系女子キャンプ」は、理系分野への進学を目指したり、考えたりしている女子高校生を対象としたサイエンスキャンプです。
TYLは、国際的に活躍された日本人女性物理学者・ 湯浅年子博士の偉業にちなんで名付けられた日仏共同仮想研究所です。 本キャンプでは、楽しい科学実験や、第一線で活躍する女性研究者によるレクチャー、そしてKEKの大型実験施設を研究者とまわる見学プログラムを通して、科学のワクワク感を体験できるほか、そこで活躍する女性研究者・技術者とふれあう貴重な経験ができます。

最終更新日 2024/04/08