KEKでは、電気の専門家が多数働いています。大きな電気機械である加速器を動かす技術職員 植田 猛(うえだ たけし)技師もその一人です。
KEKのSuperKEKB加速器で、長さ約600 mの直線加速器から直径3 kmのメインリングに電子ビームや陽電子ビームを輸送するルートは「ビームトランスポートライン」と呼ばれています。植田技師は「ビームトランスポートライン」と「陽電子ダンピングリング」の電磁石やその電源の運用管理を行っています。
植田技師の仕事のやりがいや、これからの目標などについて語ったインタビュー記事が、一般財団法人電気技術者試験センターのウェブページに載りました。
その中で植田技師は「SuperKEKBは、どこかのメーカーが作ったものではなく、研究者や技術職員が一丸となって性能向上のために装置を開発、試験をし、その結果として今の加速器があります。そのため、マニュアルなどはありません。また性能向上が必要なため、先人の知見を活かしつつ、日々学び、学びながら考え、研究する必要があります」と語っています。
KEKの研究現場を知りたい方、電気に関する知識や経験を研究の場で生かしてみたい方、ぜひご一読ください。