スロベニア日本議員連盟一行がKEKを訪問

スロベニア日本議員連盟のドゥシャン・ストヤノビッチ会長、駐日スロベニア共和国大使館のユーリ・リフェル特命全権大使らが、5月14日に高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパスを訪問しました。スロベニア共和国は、2001年からKEKがホストする国際共同実験であるBelle / Belle II実験に参加し、検出器の建設や運転に関して重要な役割を担っています。

KEK管理棟前にて
(前列中央:ドゥシャン・ストヤノビッチ会長、後列中央:ユーリ・リフェル特命全権大使、
前列右から2番目:浅井祥仁機構長、後列右から2番目:後田裕教授)

冒頭の歓迎の辞において、浅井祥仁(あさい・しょうじ)機構長がKEKの研究プロジェクトにおける国際協力の重要性について述べました。その中で、スロベニア共和国の研究者に対するスロベニア共和国政府の継続的な支援のほか、2020年12月に山内正則前機構長がスロベニア国家功労勲章を受章したことについて、心からの感謝の意を表しました。続いて、Belle IIプロジェクトマネージャーを務める後田裕(うしろだ・ゆたか)素粒子原子核研究所副所長が、Belle II実験のスロベニアグループについて紹介しました。スロベニアグループは現在25人で、Belle実験の物理データ解析で成果を上げ、Belle II測定器アップグレードにも貢献し、国際共同実験の組織運営にも尽力するなど、常にプロジェクトの中心となって活躍し存在感を発揮していると述べました。
ストヤノビッチ会長は、Belle / Belle II実験はスロベニア共和国と日本の最も重要な科学的二国間協力プロジェクトの一つであり、KEKにおける研究は、両国の研究者が有する専門知識や技術を融合する素晴らしい機会であると応じました。また、SuperKEKB加速器およびBelle II実験のこれからの成果を楽しみにしているとともに、KEKにおける研究成果が人類にとっての利益になると理解していると述べました。

筑波実験棟 実験ホールにて
(右から2番目:ドゥシャン・ストヤノビッチ会長、右から3番目:ユーリ・リフェル特命全権大使、左端:中尾幹彦教授)

一行は、その後、筑波実験棟のBelle II測定器およびフォトンファクトリー(PF)を視察しました。その際に、筑波実験棟B2階のスロベニア共和国国旗の前で記念撮影を行いました。

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