
4/18(金)からKEKつくばキャンパス国際交流センター内ギャラリーにて企画展「加速器―The accelerators―」を開始しました。KEKの加速器のあゆみから、現在、そして未来までを紹介します。壁面には、KEKにある加速器、将来の加速器がデザインされ、中央には加速器のパーツが展示されています。また、パネルと航空写真でKEKの加速器の変遷を紹介しています。 ぜひ常設展示KEKコミュニケーションプラザと合わせてご覧ください。
開催概要
- 日時:2025年4月18日(金)〜 開館時間はKEKコミュニケーションプラザに準じる
- 場所:高エネルギー加速器研究機構 つくばキャンパス 国際交流センター KEKギャラリー
- 予約不要、入場料無料
展示内容
加速器とは、電子や陽子などの粒子に高いエネルギーを与え、高速で走らせるための装置です。粒子を加速することで、物質の構造を調べたり、新しい物質を作り出したりすることができます。加速器によって素粒子研究、医療、材料科学など、さまざまな分野で重要な成果が生み出されています。例えば、素粒子物理学では、粒子同士を衝突させて宇宙の始まりに近い状態を再現し、物質の成り立ちを探ります。また、医療や産業の分野でも活用されており、がんの放射線治療や半導体の製造などにも使われています。
KEKでは、加速器を作り、動かし、使って、加速器でなければ探ることができない科学を探究しています。今回の企画展ではKEKの研究に欠かせない加速器を取り上げ、過去から未来まで紹介します。
KEKの加速器の変遷

KEKの最初の加速器が完成したのは1976年。以来、大学共同利用機関法人として加速器科学を牽引してきました。加速器の建設や設備の増設などの変遷が、航空写真に映し出されています。 航空写真とともに、その年代に稼働した加速器を紹介します。
KEKにある加速器・将来の加速器

ギャラリー企画展のメインエリアの壁面には、KEKにある加速器、将来の加速器がデザインされています。左上が日本最大の加速器であり世界最高の衝突性能を誇る「SuperKEKB」、左下がX線領域で日本初の放射光施設「フォトンファクトリー」、右下が産業応用に向けた開発を行っている「コンパクトERL」、右上が宇宙の基本法則を探る次世代の直線型加速器「国際リニアコライダー」です。中央には、将来の加速器計画のために開発している「超伝導RF加速空洞」が展示されています。