発明の日(4月18日)を含む1週間は科学技術週間です。科学技術週間は、昭和35年2月、科学技術について広く一般の方々の理解と関心を深め、日本の科学技術の振興を図ることを目的として制定されました。この期間には、全国の各機関で科学技術に関するイベントなどが実施されています。
高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、4月22日(土)につくばキャンパスの公開を行いました。2019年夏の一般公開以来3年半ぶりの、予約の要らない現地開催の公開行事となりました。晴天に恵まれ、来場者(受付を済ませた方)は302人でした。
実験施設見学バスツアーでは、感染症対策のため、整理券を配布して定員を制限しました。また、サイエンスカフェは従来よりも広い会場で換気を十分に行いながら開催しました。どの回も多くの方にお集まりいただき満席での開催となりました。
「現地開催のイベントが復活してうれしいです」という声が聞かれたキャンパス公開のようすを写真でご紹介します。
実験施設見学バスツアー
午前2便、午後2便が運行し、それぞれ二つの実験施設を巡りました。
参加者からは「日本の技術が世界に貢献していることがわかってうれしかった」「一般公開にはまた他の施設も見せてください」などのコメントをいただきました。
午前の便(フォトンファクトリーとBelle Ⅱ測定器)
午後の便(フォトンファクトリーとSuperKEKBトンネル)
サイエンスカフェ
研究本館ラウンジにて3回開催しました。
「オンラインもいいと思いますが、やはり先生方のお話を直接伺えるのはちがいますね!」と現地開催のキャンパス公開再開を喜ぶ声が聞かれました。
10:30開始 1杯目「素粒子ミュオンで探る歴史と文化」
物質構造科学研究所 反保元伸(たんぽ もとのぶ)
反保研究員が、実験を通じて興味を持ち勉強したという、江戸時代の硬貨の歴史と文化について語りました。
「江戸時代の丁銀の色付けを元にミュオンの説明をされていて、大変興味深く面白かったです。苦手だった分野でしたが面白く聴けました」という感想をいただきました。
13:00開始 2杯目「冷たいセンサーで捉える宇宙最古の光」
量子場計測システム国際拠点(QUP)赤松弘規(あかまつ ひろき)
冷やす技術を使った研究のお話の後には、液体窒素を使って、豆腐や生花を凍らせる実験も行いました。大勢の人が実験のようすを見守りました。
15:30開始 3杯目「宇宙の始まりに起きたこと」
素粒子原子核研究所 郡和範(こおり かずのり)
「まだよく理解ができていないので、勉強したいです。参考文献があれば教えてください」という質問をいただきました。
反物質が消えた謎とダークエネルギーの謎については、一般の方向けの本があります。
郡和範 著『宇宙はどのような時空でできているのか』 (ベレ出版、2016年)
超伝導コースター
常設展示・企画展示
素粒子をさがそう
会場内に隠れている素粒子キャラクターを探すゲームです
スタンプラリー
グッズ販売・寄附金チームブース
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