
応用加速器部門を訪問したKEK技術職員
高エネルギー加速器研究機構(KEK)と筑波大学は、昨年よりスタートした近接地域間の交流の一環として、技術職員同士の相互見学会を実施しました。今まで同じつくば市内にありながら直に開発・教育現場の技術交流が行われることはありませんでした。
第一回は7月13日から同月29日にかけて実施され、筑波大からKEKへ4名、KEKから筑波大へ10名、第二回は9月14日から11月11日にかけて実施され筑波大から6名、KEKからは10名が参加しました。延べ参加人数は、KEKが48名、筑波大が25名となりました。見学のコースは、KEKでは、つくばキャンパスのSuperKEKB加速器や東海キャンパスの大型陽子加速器施設をはじめ全14コース、筑波大ではマテリアル先端リサーチインフラ(ARIM)や中地区排水処理施設をはじめ全11コースが用意されました。見学では、それぞれ担当する技術職員から装置とその技術の紹介があり、その後情報や意見の交換をして交流を深めました。
技術職員同士が、専門分野の学会などを除いての技術交流の機会はほとんどありませんでした。今回、研究・教育活動や技術開発の現場を相互訪問することを通して、日常の効率的な仕事のやり方、問題解決の方法などを知ることができる良い機会になりました。さらに見学後も、メールなどで仕事の情報などの連絡を取るなど、それぞれに収穫があったようです。今後はより深化させた技術交流を進めていく計画です。


