インド科学技術庁(DST, Department of Science and Technology)のスリヴァリ・チャンドラセカール(Dr. Srivari Chandrasekhar)長官ら一行が9月28日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパスを訪問しました 。冒頭の会談において、一行は、山内正則機構長から放射光実験施設(フォトンファクトリー)のビームラインをはじめ、Belle/Belle II実験など多くのインドとの協力関係やその貢献について説明を受けました。
また、小杉信博物質構造科学研究所長から、放射光実験施設の現状や陽子加速器によって作り出される中性子、ミュオンなどの量子ビームが利用できる施設 も併用した物質科学や生命科学の推進方策に沿った日印共同拡大の可能性についての説明も受けました。放射光実験施設に設置されているインドビームラインについては、ムリンメイ・クマール・ムコパダイ氏(Dr. Mrinmay Kumar Mukhopadhyay)から、詳細な現状報告がありました。
チャンドラセカール長官からは、新型コロナウイルス感染症拡大後の国際的な協力関係に関する対応や、インドビームラインの他国への活用の可能性、生命科学も視野に入れたインドビームライン以外のビームライン利用の可能性についての熱心な質問がありました。
その後、一行は放射光実験施設及び筑波実験棟の視察を行い、船守展正放射光実験施設長、熊井玲児教授、後田裕教授らから説明を受けました。
今後、両国の結びつきがさらに深まり、研究活動がより一層促進されると期待されます。