大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
J-PARCセンター
国立大学法人 宮崎大学
学校法人 中部大学
国立大学法人 広島大学
国立研究開発法人 理化学研究所
国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学 素粒子宇宙起源研究所
国立大学法人 千葉大学
東京都公立大学法人 東京都立大学
国立大学法人 茨城大学
本発表のポイント
Background
政府は、我が国が国際社会において中長期的に確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術について、研究開発及びその成果の活用を推進するために「経済安全保障重要技術育成プログラム(通称“K Program”)」を推進しています。
Proposal
KEKは、電子より質量が200倍重く物質を透過しやすい特性を持つ素粒子ミュオンを使った構造物イメージング技術の研究開発を進める提案を行い、3件が採択されました。さらに他研究機関からの提案で採択された別の3件にも主たる研究分担者としてKEKの研究者が参加しています。計6件のテーマの概略は下記です。
①宇宙線・加速器ミュオンによる元素分布の可視化
②宇宙線ミュオンによる機動的な元素分析の実現
③高強度ミュオンを生成する小型加速器につながるコア技術の開発
④宇宙線ミュオンで透視に加えて物質も特定
⑤宇宙線ミュオンによる測位の精密化
⑥宇宙線ミュオン運動量測定による透視の高度化
Schedule
計6件の研究開発はいずれも2024年8月に始まり、2029年7月末まで行われます。KEKから提案した3件は茨城県東海村の大強度陽子加速器施設J-PARCで主に実施されます。

概要
高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、素粒子ミュオンを使った構造物イメージング技術に関する研究開発を加速させます。我が国が国際社会において中長期的に確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術について、研究開発及びその成果の活用を推進するため、内閣府主導のもと創設された「経済安全保障重要技術育成プログラム(通称“K Program”)」で、科学技術振興機構(JST)が公募した「宇宙線ミュオンを用いた革新的測位・構造物イメージング等応用技術」の実施先の一部として採択されました。実施期間は2024年8月から2029年7月末までの予定です。
詳しくは プレスリリース をご参照ください。
お問い合わせ先
高エネルギー加速器研究機構(KEK)広報室
Tel : 029-879-6047
e-mail : press@kek.jp