KEKは9月6日(日曜日)、例年つくばキャンパスで4000人もの来場者を迎えて開かれていた「KEK一般公開」を、新型コロナウイルス感染症の予防対策のために、初めてオンライン形式で開催しました。研究本館のホワイエをスタジオにして、午前10時から午後4時40分まで、休みなしで約20のライブ企画を放映しました。放映手段としては、ニコニコ生放送とYouTubeの二つのチャンネルを使い、この日は、ニコニコ生放送で延べ約13000人、YouTubeでは約6000人の視聴者数に上りました。YouTubeの新規チャンネル登録者数はこの日213人あり、総計2600人となりました。
また、一般公開と並行して、KEKのさまざまな研究の現場を知ってもらうため、研究現場から研究者自身が自分の研究について分かりやすく紹介する5分弱のショートムービーを20本ほど制作し、9月6日の前後から、YouTubeのKEKChannelに次々とアップする試みも行い、オンライン一般公開を盛り上げました。
コンテンツの多くは、研究者トークを中心としたライブ配信で、欧州合同原子核研究機関(CERN)のATLASチームによる現場からの生中継や、物質構造科学研究所フォトンファクトリーの実験ホールからの生中継も実施しました。研究者から面白い話を引き出してもらうため、「勝手につくば大使」のコムさんと「つくば経済新聞」編集長の江本珠理さんにもゲストスピーカーとして加わっていただきました。また、プログラムの最後には、山内正則機構長と幅淳二理事が登場、ゲストからのさまざまな質問に答えてもらいました。