2025年12月7日、つくば市のノバホールにおいて「KEKレクチャー&コンサート 科学と音楽の響宴2025」(つくば市・つくば文化振興財団共催、高エネルギー加速器科学研究奨励会協賛)を開催しました。「科学と音楽の響宴」は科学のレクチャーと音楽のコンサートを組み合わせることで脳と心をバランスよく刺激するイベントです。16回目となる今回は約300人が集まりました。
イベントの第一部では、東京大学名誉教授の兵頭 俊夫(ひょうどう としお)さんによる講演が行われました。「陽電子 -最も身近な反粒子- その多彩な活躍」と題し、陽電子の基本的な性質やさまざまな使い方まで広く解説しました。普段耳にすることの少ない陽電子というテーマでしたが、医療分野から素粒子や原子の基礎理論の検証まで、その多彩な利用法に来場者は興味深く耳を傾けていました。講演後の質疑応答では、多くの質問が寄せられ、参加者の関心の高さが感じられる時間となりました。

第二部では、フラウト・トラヴェルソ奏者の新井 道代(あらい みちよ)さん、チェンバロ奏者の福間 彩(ふくま あや)さんによるコンサートが行われました。「フラウト・トラヴェルソの魅力」というテーマで、オトテールの「フルートと通奏低音のための組曲 ト長調」、ブラヴェの「フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調」、テレマンの「<6つの序曲集>より序曲 イ長調」、バッハの「フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調」などを演奏し、古楽器ならではの美しい音色と深い表現力で来場者を魅了しました。

「KEKレクチャー&コンサート 科学と音楽の響宴2025」はKEK未来基金により開催しました。KEK未来基金では、皆さまから頂いたご寄附の一部をKEKのミッションである研究、教育および社会貢献活動を対象とした事業に活用しています。皆さまの温かいご支援に厚く御礼申し上げます。
