第10回 日イスラエル科学技術合同委員会のイスラエル代表団一行がKEKを訪問

第10回日イスラエル科学技術合同委員会のイスラエル側代表団より3人と駐日イスラエル大使館職員3人の計6人が、1月14日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパスを訪問しました。

KEK管理棟大会議室にて
アヴィ・ドム チーフ・サイエンティスト(前列右から2番目)、アロン・ストゥペル会長(前列右から3番目)、浅井祥仁機構長(前列右から4番目)、齊藤直人 素粒子原子核研究所長(前列左から3番目)、船守展正 物質構造科学研究所長(前列左から2番目)

冒頭の歓迎セッションの中で、浅井祥仁(あさい しょうじ)機構長が、機構の研究概要及びイスラエルとKEKの研究協力について紹介しました。これらに対し、一行を代表して、アヴィ・ドム(Avi Domb)科学技術イノベーション省チーフ・サイエンティストおよびアロン・ストゥペル(Alon Stopel)イスラエル・イノベーション庁・会長から、今回の来訪受入に対する謝意が表されたほか、同国の高エネルギー物理学分野における国際協力の状況が紹介されました。また、両国の協力関係が、イスラエルにとって重要であると同時に、基礎科学の推進にとっても重要であることから、今回の訪問を通じて科学の進展について知ることができ非常に有益である、とコメントがありました。

その後、齊藤直人(さいとう なおひと)KEK素粒子原子核研究所長から、素粒子原子核研究所の概要とBelle II実験におけるイスラエルの貢献について説明がありました。また、船守展正(ふなもり のぶまさ)物質構造科学研究所長から、物質構造科学研究所の概要と2009年にノーベル化学賞を受賞されたイスラエルの女性研究者、アダ・ヨナット(Ada Yonath)KEK特別栄誉教授/ワイツマン科学研究所教授が、物質構造科学研究所・放射光実験施設(フォトンファクトリー)のタンパク質結晶構造解析用ビームラインの最初のユーザーであったことについて、紹介がありました。

歓迎セッションに引き続き、一行は、西田昌平(にしだ しょうへい)素粒子原子核研究所教授の案内で、Belle II測定器が設置されている筑波実験棟の1階展示ホール、地下3階コントロールルームを視察しました。

その後一行は、フォトンファクトリーに移動し、五十嵐教之(いがらし のりゆき)物質構造科学研究所放射光実験施設長の案内で、2階展示ホール、1階実験ホールを視察しました。

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