3月4日、5日に、高エネルギー加速器研究機構つくばキャンパスにおいて、第25回KEK技術職員シンポジウムを現地とオンラインのハイブリッドで開催しました。
このシンポジウムは、大学、高等専門学校および大学共同利用機関に所属する技術職員が抱える諸問題についての意見交換会が発展し、全国の技術職員の技術向上と活性化を目的にした情報交換の場として2001年に始まりました。2回目には「国立大学等の法人化と技術職員に関わる検討事項」をテーマとするなど、内容を変えながら毎年開催しており、25回目となる今回は若手でも発表しやすいよう「私たちが目指す技術職員のかたち -研修の効果・自己研鑽・採用課題-」をテーマに掲げ、ポスター発表の場も設けました。
当日は若手からベテランまでの幅広い技術職員から9件の口頭発表と9件のポスター発表があり、それぞれの発表に対して多くの質疑応答がありました。研修を企画し実施するといった実践的な発表から、それぞれの分野における技術継承に関する課題や課題解決に向けた取り組み、採用活動の苦労話など、ここでしか聞けないような内容が多く、大変有意義なものとなりました。各開催日の最後には全体討論会を行い、当日の発表に関する情報を共有し合ったり、若手の技術職員が研修や働き方、採用に関する意見を述べたりと、活発な意見交換が行われました。
参加者数は69機関から351人(現地90人、オンライン261人)と過去最高となり、参加申込時のアンケートでは101人の方が初めて参加すると答えるなど、このシンポジウムへの関心の高まりを感じるものとなりました。最後に、来年度も開催することを約束し、閉会となりました。


