ニコニコ超会議2023に初出展しました

KEKは4月29〜30日に幕張メッセにて行われたニコニコ超会議(リアル開催)に「超KEK」と題しブースを出展しました。ニコニコ超会議は、株式会社ドワンゴによって運営されている日本最大級の動画サービス「ニコニコ」のユーザーが主体となり、ネットとリアルで開催する文化祭です。今年はリアル会場に来場者11万8797 人が集まりました。

今年のニコニコ超会議のテーマは「夢中は、無敵。」

KEKの研究者が「夢中」になっている研究の魅力を伝えるべく、バーチャルツアーや体験コーナー生放送など、さまざまな企画を行いましたので、このレポートでご紹介します。

研究者と行く 超KEKバーチャルツアー

宇宙の謎に迫る最強の加速器SuperKEKBとBelle ll 測定器、放射光と呼ばれる極めて強い光で物質を探るフォトンファクトリー、次世代の直線型加速器 国際リニアコライダーの映像をご用意。研究者が、どんな施設なのか、どんな研究ができるのかを解説しました。まるで実際に実験施設に行ったかのような体験ができるコーナーでした。

超KEK体験コーナー

超KEK体験コーナー①「超ねじきり体験」

KEKの研究者たちは、最先端の研究を行うための実験装置を自分たちの手で作ります。 今回は、そんな研究者気分を味わえる「ねじきり」を体験! 器具を使いねじ穴を開けますが「器具をまっすぐにするのが難しい」という声があがりました。ねじ穴を開けたプレートはひもを付けキーホルダーにしてお土産にしました。

超KEK体験コーナー②「霧箱超観察」見えないものを見てみよう!

素粒子や放射線を見る装置「霧箱」を組み立てて観察! 容器の中にアルコールを入れてドライアイスの上に乗せるだけ。流れ星のような放射線が通った跡をじっくり観察しました。 実はこの霧箱の研究から、ノーベル賞が3つも生まれているんです。

超KEK体験コーナー③「防弾スイーツ」超実験

銃弾を止めることができるスイーツはどれ? ゼリーや寒天、カスタード、チョコクリーム… 容器に入っているのは、どれも軟らかい スイーツばかり。しかしこの中に、銃弾を跳ね返すものがあるのです。来場者は銃弾の代わりにガウス加速器によって磁石の力で加速された鉄球を、スイーツに打ち込みました。KEKで行っている軟らかい物質の研究に触れました。

超KEK体験コーナー④ 「超クォーク・カード・ディーラー」

私たちが住むこの宇宙にある物質は「クォーク」と呼ばれる粒子が組み合わさってできています。クォークには「色荷」と呼ばれる量があるとされており、その理論を直観的に理解するカードゲームが「クォーク・カード・ディーラー」です。「赤 のアップクォーク持っている人いますか?」「何色でもいいのでダウンクォークください!」など、来場者は声を掛け合って色をそろえていきました。

ニコニコ生放送「KEKの研究を紹介!」

研究所で活躍している研究者が「夢中」になっている研究を語るトークショーを、ブースから生放送! 宇宙の謎や、軟らかい物質の不思議、KEKが誇る加速器の技術などをご紹介しました。

4月29日
【超KEK解説】青木 優美(広報室)
【宇宙の謎にせまる ~KEKのすごい実験~】多田  將(素粒子原子核研究所)
4月30日
【「防弾スイーツ」はどれ!?】瀬戸 秀紀(物質構造科学研究所)
【KEKのすごい加速器】中西 功太(加速器研究施設)

会場の様子

会場では、来場者の質問に研究者が答えました。中には、教科書を持ってきて質問する大学生も。

ブースでは「 KEK公式SNSフォロー&いいねキャンペーン」を実施しました。該当のSNSをフォローおよびリアクションしてくれた方に、ガチャガチャで特製の景品をプレゼント。また、グッズ製作会社の株式会社ビー・シー・シーの皆さま には、グッズの販売をしていただきました。

運営にあたり、先端加速器科学技術推進協議会(AAA) と岩手県の皆さま にもご協力いただきました。ありがとうございました。

ブースにお越しいただいた皆さま 、生放送をご覧いただいた皆さま 、ありがとうございました!

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