KEKの齊藤寛峻さんが「つくばマラソン」10㎞の部で優勝

齊藤寛峻さん

高エネルギー加速器研究機構(KEK)の職員、齊藤寛峻(さいとう・ひろとし)さんが11月13日に行われた「第42回つくばマラソン」(主催:つくば市、筑波大学、茨城陸上競技協会、読売新聞社)10㎞男子総合の部で、31分03秒というタイムで初優勝を飾りました。

齊藤さんは放射光加速器で光を発生させるための装置「挿入光源」が専門。東北大学大学院理学研究科・博士課程を修了し、今年の4月からKEKの加速器研究施設に特別助教として赴任。つくば市での生活も始めたばかりで、つくばマラソンへの参加は今回が初めてでした。

大会の結果に齊藤さんは「昨シーズンから今シーズンにかけて、トレーニングは概ね順調でしたが、なかなか納得のいく結果が出ていませんでした。そのような中で迎えた今回のつくばマラソン、結果は自己ベスト記録を更新した上での優勝だったのでとても良かったと思います」と振り返りました。

中学の部活動で長距離走と出会って今年で19年目を迎えたという齊藤さん、取材の最後にこれからの意気込みについて尋ねると「競技歴の長さや年齢による難しさも出てきますが、引き続きトラックも含めた各長距離種目での自己ベスト更新に挑戦したいです」と語りました。

普段は、自宅周辺のお気に入りコース「りんりんロード」を走っているとのことですが、時折KEK走務部(ランニング同好会)のメンバーと昼休みにKEK構内を走ることもあるそうです。

つくばマラソン コースにて  (本人提供)

2019年に行われた第39回大会以来、3年ぶりの現地開催となった「第42回つくばマラソン」では、齊藤さんをはじめとした総勢8446名のランナー(フルマラソンの部と10㎞の部を合わせて)が晩秋のつくば路を駆け抜けました。

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