文化の向上発展に顕著な功績を残した人に授与される文化功労者に、KEK前機構長の鈴木厚人さん(岩手県立大学長、KEK顧問)が選ばれました。鈴木さんは素粒子の観測装置「カミオカンデ」や「カムランド」などの建設・実験に携わってニュートリノに質量があることを証明するなど素粒子物理学の発展に大きく貢献したことが評価されました。
鈴木さんは新潟大学を卒業後、東北大学で博士号を取得、高エネルギー物理学研究所の助手となりました。その後、高エネルギー物理学研究所助教授、東北大学副学長などを経て2006年にKEK機構長に就任しました。