高エネルギー加速器セミナー(OHO’21)開催

2021年9月7日から10日までの4日間に渡って「次世代大型加速器 国際リニアコライダー – ILC -」をテーマに高エネルギー加速器セミナーOHO’21が開催されました。同セミナーは若手研究者の育成や企業の研究者の加速器科学への理解を深めることを目的として1984年以来毎年開催されているもので、COVID-19感染症対策ガイドラインに従いオンラインによるリモート形式のみでの開催となりました。

参加登録者数は約160人で、その内訳は47%が大学・国公立研究機関関係者、22%が大学院生、16%が一般企業からの参加者、大学学部生が11%、その他4%となっています。

OHO’21参加登録者内訳

今回は若手を中心とした11名の講師陣で21コマの講義を組みました。リモート講義にもかかわらず、どれも講師の方々の熱量が画面を通じて伝わるような内容の濃い講義となりました。

一方でリモート開催だったので参加者の集合写真は画面のスクリーンショットという少し寂しいものになってしまいました。また恒例の施設見学や夜話をプログラムに組み込むことが出来なかったことも残念です。来年こそ対面でのセミナー開催、あるいは対面方式を選択肢に入れたセミナー開催ができることを願います。

集合写真

セミナー後に皆様にお願いしたアンケートでは来年以降も参加、またはテーマによっては参加を希望する等好意的な回答をいただきました。オンライン形式の開催についても遠方からの参加も可能である等のポジティブな評価もありましたが、対面を希望・あるいは両方の形式を希望という回答もありました。講義内容につきましては分かりやすかった、大変勉強になったというものが大半でしたが、中には少し難し過ぎた、というものもありました。また「知る機会が少ないILC事業がどのように進んでいるか知ることが出来る良いテーマだったと思います」というコメントもあり、タイムリーなテーマを選ぶことの重要性を改めて認識いたしました。これらのアンケートに寄せられた感想、ご意見は来年以降のセミナーに反映していきたいと思います。

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