文部科学省エントランスにおける企画展示開催のご案内

「素粒子原子核物理学の軌跡―隠された宇宙の謎に迫る―」

大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構

大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所は、「素粒子原子核物理学の軌跡―隠された宇宙の謎に迫る―」と題し、下記の要領で「文部科学省 情報ひろば」文部科学省 東館2階エントランス正面での企画展示を開催いたしますので、お知らせいたします。

  • 展示期間      令和7年1月14日(火)~ 令和7年2月13日(木)
    10時~18時(入館は17時30分まで)
    土曜日、日曜日、祝日は休館
  • 展示場所      文部科学省 東館2階 エントランス(東京都千代田区霞が関3-2-2)
    ※入場無料

展示概要

素粒子原子核物理学は物質の究極的な構造と自然界の力の本質を研究する学問です。1897年の電子発見から、理論と実験が連携し合って研究者たちは未知の領域を探求し、宇宙の謎に迫る道を切り開いてきました。

2025年は「量子力学」の提唱から100年という節目で、国連は「国際量子科学技術年」としました。KEKは1971年の創設以来50年以上にわたり素粒子や原子核を理論及び実験の両側面から総合的に研究し、この分野の進展に大きく貢献してきました。 今回の展示では、これまでの素粒子原子核物理学の歩みをわかりやすく年表で紹介するとともに、KEKで行われているSuperKEKB/Belle II実験で実際に使われている装置などをご紹介します。また、国立大学法人 筑波技術大学と共同で制作した、点字本「宇宙と物質の起源『見えない世界』を理解する」の触図集や本の内容にまつわるコラムを展示します。

主な展示物

パネル

・年表
素粒子物理学のこれまでの歩みを実験と理論の織りなす連携がわかるように展示します。

・究極への探究
素核研で行われている多くの研究は「究極への探究」です。今だ解明されていない宇宙の謎を掲げています。

実物展示

・アンテチェンバー ~本物のビームパイプの中をのぞいてみよう~
電子と陽電子を世界最高の性能で衝突させる、SuperKEKB加速器のビームの通り道で、ビームの邪魔をし  ないように超高真空にしています。

・1/40サイズのBelle II測定器 ~分解して組み立ててみよう~
実物は、幅・高さともに約8メートルの巨大な測定器です。実際の設計図をもとに再現した立体模型で、分解して組み立てることが可能です。

・点字本「宇宙と物質の起源」触図集
触図は視覚障害者のために図を表現したものです。単に輪郭や模様を膨らませただけではなく、KEK素核研の研究者と検討しながら、正確で、かつ触ってわかりやすい工夫を凝らしました。手で触れる方も、目で見る方も、一緒に楽しんでもらえるように、触図はカラーの図も重ね合わせています。

お問い合わせ先

高エネルギー加速器研究機構(KEK)広報室
Tel : 029-879-6047
e-mail : press@kek.jp