アーティスト・イン・レジデンスの作品、完成間近

つくば美術館と大阪・関西万博で展示へ

茨城県つくば市との協働のもと、KEKに滞在して研究者や学生と交流する「KEKアーティスト・イン・レジデンス2025(KEK AiR 2025)」に参加したアートユニット「片岡純也+岩竹理恵」の作品制作が進んでいます。7月24日、2人が作業している横浜市のアトリエにお邪魔しました。

KEKに滞在中、2人は28人の研究者に会い14の施設を見学しました。制作されているのは加速器で使われるフレミングの左手の法則、波・粒・力の関係性など、滞在期間に得たインスピレーションを基にした作品です。

KEK素粒子原子核研究所の松原隆彦教授が紙で計算した筆跡が載っているものや、KEKで使わなくなった材料を活用した作品などが制作されていました。

またノーベル賞物理学者リチャード・ファインマンが描いた図も使われています。「物理現象の図解が面白い。風景のように捉えられる」と岩竹さん。

2人は「これまで(アートの)実験をやってきましたたが、KEKで理論と実験(現実)のつながりができた。滞在経験が生きています」と話します。

作品は8月1~10日は茨城県つくば美術館の「つくばアートフェスティバル」で、8月14~20日は大阪・関西万博の政府展示「エンタングル・モーメント」で展示されます。

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