SPring-8 のフィードバックおよび新手法の提案
カテゴリ | 加速器セミナー |
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開始 | 2019/10/08 (火) 16:00 |
終了 | 2019/10/08 (火) 17:30 |
会場 | 東海 J-PARC中央制御棟 会議室 |
講演者 | 中村 剛氏(高輝度光科学研究センター(JASRI)・光源基盤部門) |
言語 | 日本語/Japanese |
連絡先 | 外山 毅(PHS 4476) |
ウェブサイト | |
食堂・売店 | 利用予定なし/0 |
概要
SPring-8 を含めた放射光リングでは、高バンチ電流の単バンチ部と低バンチ電流のバンチトレイン部からなるハイブリッドフィリングが主な運転モードとなっている。この際、フィードバックは、単バンチ部のシングルバンチ不安定性と、トレイン部のマルチバンチ不安定性とを同時に抑制する必要がある。しかし、それらのバンチ電流には、フィリングによって 50倍程度の違いがあり、それがBPM フロントエンドの飽和や ADCの分解能低下を引き起こすため従来のフィードバックでこれらを同時に抑制することは難しい。そこで、SPring-8のフィードバック用信号処理装置では、複数個の ADC を搭載して、それぞれに異なる範囲のバンチ電流をカバーするフロントエンドを接続し、同時に ADCによりバンチ電流を計測して、それをもとに最適なフロントエンドをもつ ADC の信号を選択してフィードバック処理部に送るという機能をもたせ、幅広いバンチ電流の同時蓄積に対応している。
また、高ゲイン時にフィードバック自体が不安定となる現象について、その原因、閾値ゲインの簡単な計算手法、この不安定性を回避するための複数個 BPM によるフィードバックについても述べる。さらに、電子ビームの head-tail 不安定性を抑制するために提案しているhead-tail フィードバックについて、head-tail 位置モニタ、head-tail キッカー、およびシミュレーションによるフィードバックの効果やシミュレーション手法などを含めて議論する予定である。
また、時間が許せば、関連する周辺機器の開発についても取り上げる予定である。
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