第4回KEK史料室談話会

カテゴリ史料室談話会
開始2018/09/07(金)15:00
終了2018/09/07(金)18:00
会場研究本館1階 会議室1
講演タイトル東善郎氏:「山川健次郎と日本の科学・教育の文化」、岡本拓司氏:「廣重徹の科学批判とその周辺」
講演者東 善郎 氏(上智大学)、岡本 拓司 氏 (東京大学)
言語日本語/Japanese
連絡先史料室/shiryo-AT-kek.jp/5100
ウェブサイトhttps://www2.kek.jp/archives/projects/danwakai-index.html
食堂・売店利用予定なし/0

概要

15:00~16:30

「山川健次郎と日本の科学・教育の文化」東善郎氏

概要: 「日本最初の近代物理学者、山川健次郎は戊辰戦争の会津白虎隊の生き残りであった。十七歳になるまで九九を知らなかったという健次郎は、維新後渡米し、Yale University を卒業した。そして日本人として最初の東大物理学科教授となり、後には東京帝国大学総長、京都帝国大学総長、九州帝国大学総長を歴任した。しかしながら彼の生涯を通じて精神の根本的な拠り所は、誇り高き会津武士としてのidentityであった。武士道精神が西洋合理主義と折り合いをつけながら当時の科学研究の発達に少なからざる役割をはたしたことは注目に値する。今回、時代を代表する人物として山川健次郎に焦点をあてるが評伝ではなく当時の日本の科学文化全般について考え、また現代の状況との比較も試みたい。」

16:30~18:00

「廣重徹の科学批判とその周辺」岡本拓司氏

概要:「科学史家の廣重徹には、科学(物理学)は思想的な挑戦を伴いつつ進展すべきであるとの理解があり、これを動機として物理学から科学史へと研究の途を転じながらも、同時代の研究者、とくに原子核・素粒子領域の物理学者との対話にも積極的に臨んでいた。廣重の科学批判の概要を、同時代の物理学者の反応と合わせて紹介・分析する。」

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