六極磁場最適化によるビームロス抑制について
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開始 | 2017/05/10(水)13:30 |
終了 | 2017/05/10(水)14:30 |
会場 | |
講演者 | 下崎 義人氏 (公財)高輝度光科学研究センター光源基盤部門 |
言語 | 日本語/Japanese |
連絡先 | 小林 幸則(PHS 4551) |
ウェブサイト | |
食堂・売店 | 利用予定なし/0 |
概要
六極磁場の最適化を行うことでビームロスを抑制することは、ハドロン・電子などビームの種類によらず、円形加速器において重要な課題と思われる。六極磁場によって (1) 線形クロマティシティの変化、(2) 非線形共鳴、(3) 振幅依存チューンシフト、(4) 非線形分散関数、(5) 非線形クロマティシティ、(6) 振幅依存のベータトロン振動センターシフトなど、様々な現象が誘起され、これらはビームロスの原因となりうる。
今回は、特に六極磁場が誘起する振幅依存のベータトロン振動センターシフトに着目した発表を行う予定である。Off-axis入射を行う加速器において振幅依存センターシフトが大きい場合、入射ビームが大振幅に回り込んで真空チェンバーに当たる可能性がある。ビームロス抑制のためには、上記(1) ~ (6)と振幅依存センターシフトの同時補正が必要となる。今回の(1) ~ (6)の式に振幅依存センターシフトの式を加えた非線形連立方程式を解いて六極磁場係数を決定し、SPring-8蓄積リングの実機に適用した。マシンスタディにより、蓄積リングへの入射効率が改善されること及びビーム寿命が改善されることを確認した。現在、この六極パラメータがユーザー運転時の運転パラメータとして採用されている。
六極磁場最適化によるビームロス抑制について、過去の失敗談も交えながら、発表を行う予定である。
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