500m級超高精度レーザー直尺を用いた微小地面変動の連続観測技術の開発
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開始 | 2017/03/29(水)10:00 |
終了 | 2017/03/29(水)11:00 |
会場 | 3 号館 7 階 会議室 |
講演者 | 諏訪田 剛氏 |
言語 | 日本語/Japanese |
連絡先 | 諏訪田 剛 (PHS 4597)、古川 和朗 (PHS 4316) |
ウェブサイト | http://www-linac.kek.jp/seminar/#20170329 |
食堂・売店 | 利用予定なし/0 |
概要
高エネルギー加速器研究機構(KEK)の加速器研究施設では、KEK電子陽電子線形入射器の 500 m 長直線部に対し超高精度レーザーアライメントシステムを利用してトンネル床面の微小変動の連続観測を平成28年1月7日から行っています.
本研究では、0.08μrad の範囲内に安定化された 500 m 級の超高精度レーザー直尺とトンネル床面に分散配置した光センサーの自動計測技術を独自に開発しました. 約半年に及ぶ観測データによると床面は決して不動ではなく、日々の動きは複雑で不規則ながらも全体的には一日当り約 5μm の大きさでほぼ一様に変位していることが初めて見いだされました. 一日当りの変位の大きさは髪毛1本の太さと比べても極めて微小で 500 m 級超高精度レーザー直尺により初めて計測が可能となりました.
この成果は、現在 KEK が進めているスーパーBファクトリー計画 (SKEKB) における入射器の性能向上に貢献するのみならず、次世代の長距離線形加速器における高精度アライメントへの応用や高度なビーム制御技術に大きく貢献するものと期待されます.
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