永嶺謙忠KEK名誉教授が瑞宝中綬章を受章

KEK名誉教授の永嶺謙忠さんがこのほど令和2年秋の叙勲で、ミュオン科学の開拓的研究における多大な功績が評価されて瑞宝中綬章を受賞しました。

 

永嶺さんは、世界で初めてパルスミュオンを作りだすことに成功。高性能のパルスレーザーとパルスミュオンを組み合わせた超低速ミュオン顕微鏡を発案することで、素粒子からナノ物質科学に至る広い分野の科学の進展に貢献しました。また、英ラザフォード・アップルトン研究所内にミュオン実験施設の開設に尽力して、世界のミュオン科学研究の発展に大きく貢献しました。さらに、宇宙から降り注ぐ宇宙線ミュオンを使って浅間山のカルデラの内部や溶鉱炉の内部を非破壊で観察するミュオンラジオグラフィの創始者でもあります。

 

永嶺謙忠KEK名誉教授

 

略歴

1964年 東京大学工学部応用物理学科卒業

1968年 東京大学工学部助手

1970年 東京大学から理学博士を授与

1989年 東京大学理学部教授

1997年 高エネルギー加速器研究機構教授

2005年 高エネルギー加速器研究機構名誉教授

 

賞歴

1985年 高エネルギー加速器科学研究奨励会奨励賞

1990年 井上学術賞

2003年 東レ科学技術賞

2019年 日本学士院賞