大学共同利用機関シンポジウム2020を開催

大学や企業の研究者に研究資源や実験装置などを提供する大学共同利用機関が集まってその研究内容を紹介する「大学共同利用機関シンポジウム2020~宇宙・物質・エネルギー・生命・情報・人間文化:オンラインで研究者と話そう~」が10月17日(土)18日(日)の2日間、同シンポとしては初のオンライン形式で開かれ、KEKは17日の研究トークと18日のバーチャル展示に参加しました。同シンポジウムは文部科学省の後援で2010年から毎秋開かれており、今回で11回目です。

研究ト-クの様子

17日のトークセッションはZoom Webinar, YouTube Live, LINE LIVEで配信されました。KEKのセッションのトップバッター、幅淳二理事は「加速器は基礎科学に不可欠の道具であると同時に革新的技術の源泉でもある」としたうえで、巨大加速器で最先端の研究を展開するKEKの仕組みなどを紹介しました。続いて、物質構造科学研究所の瀬戸秀紀副所長が、皮膚やこんにゃくなどがなぜ柔らかい性質を持つのか放射光や中性子を使って解明できることを説明しました。最後に、共通基盤研究施設・機械工学センターの平木雅彦センター長が、タンパク質X線構造解析に使われている試料交換ロボットがいかに実験の全自動化、リモート化に貢献できるかを説明しました。コロナ禍真っ最中の今年6月には、試料交換ロボットの活躍で、3本の構造生物学ビームラインにおける全実験のうちの58%が全自動実験で、25%がリモート実験だったことを紹介しました。

研究ト-クの様子

18日は、ネット上のバーチャルな空間で展示説明会を開くことができる「Gather Town」を使い、バーチャルなポスター・セッションを実施しました。KEKの各研究所・研究施設がポスター展示をするとともに、研究者たちがアバターとなって来場者たちからの質問に答えていました。

Gather Town

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