5月8日、イニゴ・デ・パラシオ・エスパーニャ(Iñigo de Palacio España)駐日スペイン大使とフェルナンド・クルシオ文化科学参事官及び在日本スペイン科学者協会会長スサーナ・デ・ベガ博士(Dr. Susana de Vega)が高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪問しました。

イニゴ・デ・パラシオ大使を出迎えた浅井祥仁(あさい・しょうじ)機構長からは、機構の研究概要に加え、Belle II実験やT2K、ハイパーカミオカンデをはじめとするスペインとの多くの協力関係、その貢献の紹介がありました。スペインは、KEKがホストする国際共同実験のBelle II実験において、ピクセル検出器(PXD)の開発に大きく貢献しています。PXDは衝突点に最も近い位置で粒子崩壊を精密に測定する役割を持ちBelle II実験の中核をなします。また、J-PARCにおいては、検出器の安全に非常に重要である光電子増倍管(PMT)カバーの開発など、T2K実験からハイパーカミオカンデ実験にいたるまで長く貢献を続けています。
イニゴ・デ・パラシオ大使は、KEKを訪問できたことに対する喜びを示したほか、2026年11月22日~24日にかけて開催が予定されているスペイン政府主催のSpain-Japan Symposium on Science, Technology and Innovation(日西科学技術シンポジウム)について概要説明を行いました。大使からは、シンポジウムの第2セクション「Major Scientific Infrastructures(大型科学インフラ)」において、機構長またはKEK代表者への登壇依頼があり、浅井機構長からは、喜んで参加する旨の返答がありました。
イニゴ・デ・パラシオ大使はその後、Belle II測定器が設置されている筑波実験棟を視察し、コントロールルームではシフト中の研究者とも交流を行いました。今回の大使の訪問及びシンポジウムへの機構長の登壇を通じ、スペインとの協力が一層深まることが期待されます。
