ILCサイエンスカフェを実施 900名以上がオンラインで視聴

2023年3月19日(日)、東京大学福武ホールで、KEKとILC-Japanの共催によるILCサイエンスカフェ 「ナイスガイの須貝と学ぶ “宇宙をつくる” 研究 〜宇宙はどうやって始まり、どのように今の姿になったのか?〜」が実施されました。

このサイエンスカフェは、宇宙誕生の謎に迫る研究について、楽しみながら学んでいただくことを目的に企画された2部構成のイベントで、将来科学関係の仕事に就くことに興味がある中学生から大学生までを対象に参加を募り、21名が会場に集まりました。

第1部では、浅井祥仁(あさい・しょうじ)東京大学教授による「宇宙をつくる研究 〜宇宙はどうやって始まり、どのように今の姿になったのか?」の講演が行われました。その様子はQuizKnockのYouTubeチャンネル「QuizKnockと学ぼう」でライブ配信され、リアルタイムでの視聴者数は900名超に上りました。

浅井氏は、宇宙はどうやって生まれ今の姿になったのか、「宇宙をつくる研究」とはどのような研究なのかといった内容について、例え話を交えながら解説しました。講演の内容が少し難しくなってくると、司会者を務めるQuizKnockの須貝駿貴氏がすかさずフォロー。より分かりやすく、楽しい講演になりました。視聴者アンケートでも「須貝さんがかみ砕いて説明してくれるのでみなが理解できる内容になった」「視聴者目線に立ってくれるので楽しく視聴できた」といった声が多くありました。第1部の様子はアーカイブとして公開されていますので、ぜひご覧ください。

第2部では、第1部の講演を聞いた上で生まれた素朴な疑問や、「本当だろうか?」と思ったことについて、グループに分かれてディスカッションを含めたワークショップを行いました。参加者は中学1年生から大学4年生までと幅広く、さまざまな年齢の人が一つのグループに入り交じる形になりました。各グループには進行役として、大学院生や若手研究者が参加しました。年齢の近い「先輩」と一緒にディスカッションを行うことで、誰もが気兼ねなく自分の意見を発し活発な議論ができたことに加え、自分の進路やキャリアについて考えることができました。

ワークショップ参加者からは、ヒッグス粒子の研究や将来計画としての国際リニアコライダーなど新しい知識を得たことの喜びだけでなく、「解決する楽しさを知った」「疑問を持つことの大切さを知った」「確認することが大切」など、物事への向き合い方や取り組み方への姿勢に影響があったというコメントも目立ちました。常識とされていることに対し「なぜなのだろう、本当にそうなのだろうか」という考え方(クリティカルシンキング)を実践する良い機会となりました。

イベント全体に関する視聴者・参加者アンケートでは、9割以上の回答者から「非常に満足」「満足」との評価を頂くことができました。KEKとILC-Japanは、今後も同様のイベントなどを企画してまいります。ぜひご参加ください。

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