陽子リング用対不安定性フィードバック、ピコ秒バンチのピッチ・ヨーモニタ、そして色々なビームハンドリングの可能性

開催日時

2024/07/18(木)13:30〜14:30

開催場所

J-PARC中央制御棟打合せ室 + Zoom

講演者

中村 剛氏

言語

日本語

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お問い合わせ

五十嵐 進 (PHS 4139)、小林 愛音 (PHS 4250)、外山 毅 (PHS 4476)

概要

J-PARCでは、その主リングのビーム不安定性に対抗するための横方向のデジタルフィードバックを開発している。主リングのような陽子シンクロトロンでは、加速に伴い周回周期が変化するが、微分特性をもつBPM信号からのビーム位置再構成や、ターンごとのビーム位置からキックを計算するFIRフィルタ処理でにおいては、周回周期の変動へ対応が必須となる。この開発状況について述べる。
ピコ秒の長さの電子バンチのピッチ・ヨー(進行方向に対しての垂直・水平の傾き)のリアルタイム測定用のモニタは、従来から超高周波に対応したBPMや処理回路が必要と考えられておりそれを実現したという報告は見られない。この状況に対して、本モニタではその測定を通常のBPM信号を1.5GHz近辺の容易な回路をもちいて処理することにより実現しようとしている。このモニタについてビーム試験を進めているのでそれを報告する。
また、リングでのチューンによらないx-y結合生成、それをもちいたビームの水平・垂直のエミッタンス交換、そして、ビームを上下の壁に近づけることによるコヒーレント放射光の影響低減等についても述べる予定である。