Spring-8蓄積リングにおけるビーム入射効率の改善

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概要

Improvement of Injection Efficiency of the Spring-8 Storage Ring

最近の高輝度放射光光源では、その短いビーム寿命を補うために利用実験中も常時ビーム入射を行うトップアップ運転が標準となっている。SPring-8蓄積リングの挿入光源（Insertion Device, ID）は、より強力な放射光を得るためIDギャップを狭められる真空封止アンジュレータ（In-vacuum Undulator）が主に装備されている。入射電子の衝突によるIDの減磁や散乱放射線を低減するため、より高い入射効率が求められる。
本来、入射ビームは水平方向に大振幅を持って振動しているが、入射ビームの損失はIDギャップ等の垂直方向口径で制限されていることが観測されている。
本講演では、入射ビームなどの大振幅振動の非線形力学的解析、およびこれに基づくSPring-8蓄積リングの入射効率の改善策について報告する。