2023/6/3 開催

【6/3(土)開催】公開講座2023のお知らせ

KEKでは研究で蓄積された知見や加速器科学について一般の方に広く紹介し、興味や関心を持っていただくことを目的に年2回、公開講座を開催しています。

2023年度第1回の公開講座を6月3日(土)にKEKつくばキャンパスにて開催します。今回のテーマはクライオ電子顕微鏡。なおオンライン配信はありません。

参加をご希望の方は、イベント管理サービスPeatixにて事前のお申し込みをお願いします。

開催概要

「クライオ電子顕微鏡で分子と生命をつなぐ」

日時2023年6月3日(土)13:30~16:00 (開場13:00)
会場KEKつくばキャンパス 研究本館 小林ホール
(〒305-0801 茨城県つくば市大穂1-1)
※無料駐車場あり【当日のご案内
対象中学生以上
定員200名(事前申し込み制・先着順)
参加費無料
申し込み締切6月1日(木)23:55
申し込み方法イベント情報サイトPeatix
問い合わせ先広報室
TEL:029-864-5113
メール:kouza@kek.jp

プログラム

時間内容
12:00受付開始
13:00小林ホール開場/入場開始
13:35-14:35講演1「分子と生命」
講演者 千田俊哉(KEK物構研 教授、構造生物学研究センター センター長)
14:35-14:55休憩(20分)
14:55-15:55講演2 「クライオ電子顕微鏡で生き物の部品の形を「分子の世界」で明らかにしよう!」
講演者 稲葉理美(KEK物構研 構造生物学研究センター 研究員)
16:00終了予定

講演の内容

講演1「分子と生命」

講演者 千田俊哉(せんだとしや)

講演概要

約70年前に分子レベルの生物学が爆発的に進歩するきっかけとなったDNAの二重らせん構造の発見がありました。それ以降、生物学は分子レベルのミクロな現象と生物そのもののマクロな現象を繋げるべく多くの研究がなされてきました。その中で、生体高分子の原子分解能のX線結晶構造解析は生物の“仕組み“を原子レベルで明らかにするための最強のツールとして利用されています。さらに近年クライオ電子顕微鏡が飛躍的な進歩を遂げ、X線結晶構造解析だけでは手の届かなかった分子レベルや超分子レベルの現象を捉えることができるようになってきました。本講演では分子研究と生物学がどのように結びつくのか、分子を研究することでどこまで生物が理解できるのかなどの問題に触れるとともに、生物学における新技術との共同作業によりどのような研究が可能なのかに関しても具体例をあげながら解説します。

講演2 「クライオ電子顕微鏡で生き物の部品の形を『分子の世界』で明らかにしよう!」

講演者 稲葉理美(いなばさとみ)

講演概要

生き物の部品の形を「分子の世界」で明らかにする方法は様々あります。近年になり、見たいものをクライオ温度と呼ばれるとても低い温度(例えば、−196度)に保ったまま観察できるクライオ電子顕微鏡と呼ばれる装置で電子線を使った方法を用いる研究が多くなっています。クライオ電子顕微鏡を用いて生き物の部品の形を決める方法も細かい話をすると実は複数に分けることができます。この中でも単粒子解析という方法を用いた研究がここ最近になり多くなっています。生き物の部品には多くの種類がありますが、単粒子解析ではその名が示す通りこれらの部品の内でほぼ同じ形をしていると考えられる単一種類の部品(部品は小さい粒に見えるので「粒子」とも呼ばれます)だけをたくさん集めてその形を分子の世界で明らかにします。本セミナーではクライオ電子顕微鏡を用いた単粒子解析に関して、簡単な原理や特徴、最新の成果についてわかりやすく説明します。

交通案内【送迎バス時刻表・地図(pdf)】

【往路】便名つくば駅A1出口前
9番乗場(発)
KEKつくばキャンパス
小林ホール前(着)
112:0012:20
212:3012:50
313:0013:20
【復路】便名KEKつくばキャンパス
小林ホール前(発)
つくば駅(着)
116:1516:35

交通アクセス

つくばキャンパス

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