KEKのミュオン加速研究の論文「Acceleration of Positive Muons by a Radio-Frequency Cavity」が、米国学術誌 Physical Review Letters(PRL) の「PRL Collection of the Year 2025」に選ばれました。
このコレクションは、年間約2500本掲載される論文の中からPRLがその年を代表する成果として厳選した論文を集めたもので、選出されるのは全体の約2%です。
PRL Collection of the Year 2025
「Acceleration of Positive Muons by a Radio-Frequency Cavity」

本論文は2025年6月にPRLに掲載されたもので、正の電荷を持つミュオンを室温程度のエネルギー(0.03 eV)まで冷却し、高周波加速によって100 keVまで加速することに世界で初めて成功した成果を報告したものです。ミュオンは電子の約200倍の質量を持つ素粒子で、素粒子物理学や物質科学など幅広い分野への応用が期待されています。本研究成果は、将来のミュオン加速器実現への道を開く成果として評価されたものです。
論文: Acceleration of Positive Muons by a Radio-Frequency Cavity
Phys. Rev. Lett. 134, 245001
研究内容についてはこちらのプレスリリースをご覧ください。
世界初、素粒子ミュオンの冷却・加速に成功