「サイエンスカフェinサザコーヒー『宇宙の謎にせまる“ダーク”なブレンド』」を開催しました

10月4日(土)、サザコーヒー本店内ギャラリーサザで、KEK、サザコーヒー、おたさく商事によるコラボイベント「サイエンスカフェ in サザコーヒー『宇宙の謎にせまる“ダーク”なブレンド』」を開催しました。

このイベントは、茨城県ひたちなか市に本店を構えるサザコーヒー、茨城県内を中心に幅広くオリジナルグッズを展開するおたさく商事とKEKがコラボレーションし制作したオリジナルコーヒー「宇宙組成ブレンド」の発売を記念して行われたものです。

「宇宙組成ブレンド」は、KEKの研究に深く関連する宇宙の組成をテーマに誕生しました。宇宙で人類が理解しているのはわずか5%で、残りの95%は「ダークマター」や「ダークエネルギー」と呼ばれ、いまだ正体がわかっていません。この比率に着想を得て、95:5の割合で豆をブレンドしています。

満席となった会場では、ジャパンブリューワーズカップ(JBrC)2025で優勝を果たしたサザコーヒーの飯髙亘(いいだか・わたる)バリスタが抽出した「宇宙組成ブレンド」が参加者に振る舞われました。特別な一杯を味わいながら、宇宙の深遠な話題に耳を傾けるひとときとなりました。

「宇宙組成ブレンド」を抽出する飯髙バリスタ

イベントの冒頭では、KEK広報室 山﨑洋輔がKEKの概要を紹介。続いて、飯髙バリスタとおたさく商事の店長をゲストに迎え、オリジナルブレンド開発の裏側について話しました。選定した豆の品種へのこだわりや、パッケージデザインに込められた遊び心など、ここでしか聞けないエピソードに会場は興味深く聞き入っていました。

KEK広報室 山﨑によるコーヒーのブレンド比についての説明
パッケージデザインを解説するおたさく商事店長

その後、KEK素粒子原子核研究所の松原隆彦教授が登壇し、ブレンド比率「95:5」の由来である、宇宙の95%を占めるダークマターとダークエネルギーについて、最新の研究成果を交えて解説しました。松原教授からは自身もコーヒー好きで、過去に宇宙の組成に因んだラテを作ったことがあるというユニークなエピソードも紹介され、身近なコーヒーをきっかけに広がる壮大な宇宙の話に、参加者からも次々と質問が寄せられ、会場は大いに盛り上がりました。

ダークマターについて解説する松原教授

イベント後は、同時開催の「おたさくギャラリー『物理学者とコーヒーを作ってみました』展」に足を運ぶ参加者の姿も多く、会場は終始にぎわいを見せていました。

オリジナルコーヒー「宇宙組成ブレンド」は、サザコーヒー ひたちなか本店、筑波大学アリアンサ店、つくば駅前店、KEK内売店で販売中です。

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