
首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス:TX)は、2005年の開業以来、研究学園都市つくばと東京を結ぶ重要な交通インフラとして、多くの研究者・学生・市民に親しまれてきました。2025年、TXは開業20周年を迎え、沿線では記念企画が数多く展開されています。
この節目の年にあわせて11月20日、TXつくば駅構内にてKEK特別展示を開始しました。
今回展示しているのは、1980〜90年代に稼働した電子・陽電子衝突型加速器「TRISTAN(トリスタン)」で使用された長さ約2m・直径約60cmの超伝導加速空洞です。
トリスタンは世界で初めて超伝導加速空洞を実用化した加速器であり、当時、世界最大級の衝突エネルギーを達成し、素粒子物理の発展に大きく貢献しました。その中で重要な役割を果たしたのが、この超伝導加速空洞です。
トリスタンで培われた超伝導技術は、後継のKEKB、そして現在稼働中のSuperKEKBへと受け継がれ、KEKは現在も世界最高レベルの超伝導空洞の開発を続けています。 この特別展示は、2026年1月中旬まで開催予定です。
TXつくば駅をご利用の際には、自動改札口横の展示スペースへぜひお立ち寄りください。