KEKスチューデント・デイを開催

11月14日(火)、高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパスで、「KEKスチューデントデイ」が開催されました。

この催しは、年に一度、KEKが受け入れている大学院生が一堂に会して日頃の研究成果を発表するものです。COVID-19の影響により、2020年から2022年はオンライン実施となりましたが、今回は4年ぶりに対面で開催することができました。また、一部の内容についてはオンライン配信も行い、総合研究大学院大学(総研大)に所属する学生や、連携大学院生、特別共同利用研究員、教員など約170名が参加するイベントとなりました。

第1部では、卒業生によるキャリアパス講演として、室蘭工業大学・宮崎正範氏およびKEK放射線科学センター・Tran Kim Tuyet特別助教に、KEKでの学生生活や卒業後のキャリアについてお話しいただきました。研究者の就職活動に触れた内容もあり、学生たちにとってもそれぞれの具体的なキャリアを考える講演会となりました。

第2部では、学生によるポスターセッションを実施しました。参加学生は原則として全員、それぞれに割り当てられた時刻にポスター発表を行います。おのおの工夫したポスターを作成して熱心に自分の研究について語るとともに、ほかの学生の発表を見学することで、分野の異なる学生同士の交流にもつながり、貴重な交流機会にもなります。各ポスターの前で、質疑応答や意見交換が活発に行われ、大変盛況なセッションとなりました。

第3部では、新しくKEKで受け入れた留学生による自国紹介が行われました。5名の発表者がそれぞれ自国の文化などを分かりやすく伝え、参加者の関心を集めました。

また、参加者全員の投票により優秀なポスター発表者を決定しました。今年度は、髙橋晴輝さん(総研大素核専攻)、古田悠真さん(総研大素核専攻)、西森早紀子さん(総研大素核専攻)、NGUYEN LE THI MYさん(総研大物構専攻)が選ばれ、山内正則機構長よりKEKスチューデントデイ機構長賞が授与されました。

終了後には懇親会が開かれ、普段の研究グループ単位での活動ではなかなか交流のない学生同士が垣根を越えて打ち解けて談笑し、おのおのの知見を広める姿が見られました。

KEKで学ぶ学生たちのさらなる飛躍が期待されます。