英国の科学・研究・イノベーション担当大臣がJ-PARCを訪問し、実験施設を見学

ジョージ・フリーマン大臣(前列右から3番目)一行とKEK・J-PARCセンター他関係者

ジョージ・フリーマン(George Freeman MP)英国科学・研究・イノベーション担当大臣(Minister for Science, Research and Innovation, Department for Business, Energy and Industrial Strategy)ら一行が12月14日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と日本原子力研究開発機構(JAEA)が共同で運営する茨城県東海村の大強度陽子加速器施設(J-PARC)を訪問しました。フリーマン大臣ら一行は、幅淳二理事、小林隆J-PARCセンター長らから、KEKやJ-PARCの概要、ニュートリノ実験やCOMET実験などにおけるKEKと英国との協力関係やその貢献について説明を受けました。

特に、KEKと東京大学をホスト機関として建設が進んでいるハイパーカミオカンデプロジェクト(HK)については、共同スポークスパーソンを務める塩澤真人教授(東京大学)、フランチェスカ・ディ・ロドビコ教授(キングスカレッジ・ロンドン)、同プロジェクト英国グループリーダーのデビッド・ワーク教授(オックスフォード大学)らから、プロジェクトの進捗や英国の貢献について詳しく説明があり、英国政府による多大なる支援に対する謝意が伝えられました。

フリーマン大臣は職員や共同利用研究者の前で演説し、「このような研究は人々に大きな感動を与えるだけでなく、私たちの人間性の核心に迫るものです。また、新たな世代への技術革新をもたらすものでもあります。この度、英国はHKプロジェクトに対して、大規模な追加予算配分を決定したことをご報告でき嬉しく思います」と述べました。

演説をするフリーマン大臣

その後、一行はニュートリノ実験施設、ハドロン実験施設及びMLF実験施設を訪れ、熱心に視察しました。