日米科学技術協力事業(高エネルギー物理学分野)ミニシンポジウムおよび合同委員会を開催

《日米の研究者など総勢約166名が参加》


4月22(木)~24日(土)の3日間、高エネルギー物理学分野の日米ミニシンポジウムをオンラインにて開催しました。

本シンポジウムは、日米政府間の取り決めに基づき1979年に始まった日米科学技術協力事業(高エネルギー物理学分野)の下で、両国間の協力の一層の発展を目的とし、30周年、40周年を記念したシンポジウムが催され、研究についての積極的な意見交換が行われてきました。今後も両国の結びつきがさらに深まり、研究活動の一層の促進が期待されることから、今後は2年ごとのシンポジウム開催を予定しており、今回はその第1回目の開催となります。

 

本事業は、⽇⽶双⽅の加速器施設を利用した共同研究や加速器および測定器の技術開発の推進を目的とし、これまで様々な成果を生み出してきました。また、本事業によって米国に派遣された我が国の若手研究者が今や全国の大学及び研究所における研究・教育両面でのリーダーになるなど、人材育成の面でも大きな役割を果たしています。

シンポジウムには、ハワイ大学や米エネルギー省からの代表や、フェルミ国立加速器研究所、SLAC国立加速器研究所、ブルックヘブン国立研究所、ローレンス・バークレー国立研究所、KEKの執行部、および本事業に携わった日米の研究者など総勢約166名が参加しました。同事業の下で得られた研究成果の発表と共有を行う他、米国における素粒子物理学の中長期研究計画策定プロセスの一環であるSnowmass Processに関連したセッションを開催し、今後の素粒子物理学の方向性を俯瞰することで本事業のこれからの在り方について意見を交わしました。

《ポスターセッションの様子》

シンポジウムの2日目には、オンラインプラットフォームSpatialChatを用いたポスターセッションが開催され、若手研究者らが研究成果についてポスター発表を行いました。参加者らは、ポスター毎に割り当てられた部屋(オンラインスペース)間を各自のアイコンをドラッグして動かすことにより自由に行き来し、参加者や他の発表者と会話することができたことで、大学院生からシニアレベルの研究者が垣根を越えて打ち解けて談笑し、各々の知見を広める貴重な交流機会となりました。

ポスターセッション終了後、特に優れたポスター発表者6名にボスター賞が授与されました。

Ryota Shiraishiさん(Osaka University)

Ryan Porterさん(Cornell University)

Christopher Reisさん(LBNL)

Masashi Otaniさん(KEK)

Nanni, Emilio Alessandroさん(SLAC)

Taku Ishidaさん(KEK)

 

次回のシンポジウムは、2023年に米国で開催する予定です。

《日・米、両国の関係者が高エネルギー物理学分野の日米研究協力について議論》

 

また、本シンポジウムに続き、4月24日(土)に第43回日米科学技術協力事業(高エネルギー物理学)合同委員会を開催しました。同委員会は年1回日米両国で交互に開催しており、米国側は代表としてグレン・クロフォード米国エネルギー省(DOE)高エネルギー物理学部科学技術部門長が出席し、日本側は岡田KEK国際担当理事をはじめ、両国の高エネルギー物理学に関する研究機関等の関係者が出席し、高エネルギー物理学分野における日米の研究協力について議論を行ったほか、2021年度の実施課題を決定しました。

 

次回の委員会は、2022年に米国で開催する予定です。