2024/11/09 開催

大学共同利用機関シンポジウム2024『現在の社会課題に挑む日本の科学』を開催します

KEKは大学共同利用機関法人です。大学共同利用機関協議会、一般社団法人大学共同利用研究教育アライアンスは、今年も大学共同利用機関シンポジウムを主催します。これは、大学などの共同研究・共同利用を支える大学共同利用機関が一堂に会し、大型研究施設や設備、基盤などを活用した最先端の研究を紹介する催しです。 

今年の「大学共同利用機関シンポジウム2024『現在の社会課題に挑む日本の科学』」では、最先端の研究成果を紹介しながら、現代社会に潜む数多くの解決すべき課題に対して、日本の科学・学術研究がどのような役割を果たせるのかを検討します。 

開催概要

日時2024 年11月9日(土) 10:00〜17:00
会場JAXA相模原キャンパス(神奈川県相模原市中央区由野台3-1-1)
オンライン同時配信(YouTube)
聴講無料、申し込み不要
主催大学共同利用機関協議会、一般社団法人大学共同利用研究教育アライアンス
後援文部科学省

出展内容

研究者トーク

研究者トークに、KEKの研究者が2人登壇します。また、研究者トークの休憩時間に、各機関・法人の紹介動画が放映されます。

11:00 – 11:25 ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のための加速器研究開発

佐藤 将春(さとう まさはる)

高エネルギー加速器研究機構
加速器研究施設 准教授

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は中性子を利用した最新のがん治療のひとつです。
以前は原子炉によって生成された中性子を利用していましたが、近年は加速器によって中性子を生成する手法が主流になっています。

一方で、BNCTの治療に必要な大量の中性子を生成するには高い加速器技術が要求されます。本講演ではBNCT用加速器での研究開発に関して紹介します。

15:30 – 15:55 ミュオンによる文化財の非破壊分析

反保 元伸(たんぽ もとのぶ) 

高エネルギー加速器研究機構
物質構造科学研究所 特別助教

負ミュオンは類まれな「元素プローブ」です。これを物質に打ち込むと停止した領域でのみ元素に固有な高エネルギーX線が放出、層が厚くても透過、測定でき、場所(深さ)も特定できます。

そのようなプローブを使った文化財の非破壊分析が行われ、文化財科学分野へ新しい風を吹き込もうとしています。その具体例について紹介します。

トークはYouTube配信でもご覧いただけます。

研究所・研究施設紹介動画・ポスター

研究者トークの休憩時間には、各機関・法人の紹介動画が流れます。また、会場には各機関・法人のポスターが掲示されます。 

KEK、素粒子原子核研究所、物質構造科学研究所、加速器研究施設、共通基盤研究施設が出展予定ですので、こちらもぜひご覧ください。 

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