10月9日(土)と10月16日(土)に公開講座をオンラインで開催します。
新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、2021年度の公開講座はオンラインで開催します。参加をご希望の方は、事前申し込みをお願いします。
KEK公開講座は、高エネルギー加速器研究機構の研究で蓄積された知見や加速器科学について一般の方に広く紹介し、興味や関心を持っていただくことを目的に春・秋に開催しているものです。2021年はKEKが50周年を迎えたことを記念し、今年は特別なテーマで4回の講演を実施します。
開催概要
- 第3回 10月9日(土)13:30〜14:30(Zoomウェビナー開場 13:00頃)
- 「生命の謎を探る”ハイテクな顕微鏡たち”」
- KEK物質構造科学研究所 千田俊哉
- 第4回 10月16日(土)13:30〜14:30(Zoomウェビナー開場 13:00頃)
- 「KEK加速器50年の歩み ー研究分野と加速器の共進化ー」
- KEK名誉教授 鎌田進
- 事前予約制(申込フォーム)
- 対象 中学生以上
- 定員 300名(先着順)
- 申込〆切 10月8日(金)正午
申し込みフォーム
個人情報の取り扱い
申し込みフォームに記載いただく個人情報は、本プログラムに関するもの以外の目的での利用や第三者に対する開示をすることはありません。
入力いただいた情報は、下記のご案内などに利用させていただきます
- フォームに入力した内容のコピーの自動返信
- Zoomウェビナーの接続情報のお知らせ
- イベント終了後のアンケートのお願い
第3回
講師
高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 構造生物学研究センター センター長/教授 千田俊哉
概要
1953年のワトソンークリックのDNAの二重螺旋構造の発見以降、ライフサイエンスは原子・分子レベルのサイエンスとして爆発的な進歩を遂げました。その中でタンパク質の立体構造情報の役割は大きなものでした。構造情報を使うことで生物を分子機械とみなし遺伝子操作技術によって生物を原子のレベルで『制御』することが可能になったからです。その成果は創薬や医療という形で生活に影響を及ぼすとともに、我々の生命観にも変更を迫っています。
KEKは放射光実験施設・フォトンファクトリーを擁し、そこから得られる強力なX線を使って呼吸、光合成、免疫など、重要な生物機能の原子レベルでの仕組みの解明に大きく貢献してきました。近年では、極微の生物構造探索に革命を起こしたクライオ電子顕微鏡がKEKに導入され、大きく研究を進展させています。講演では、これらの大きな変革の中心に位置する構造生物学分野とKEKの関わり、その将来を概説します。
第4回
講師
高エネルギー加速器研究機構 名誉教授 鎌田進
概要
今年50周年を迎えたKEKで現在稼働している加速器は「陽子加速器施設」、「光源加速器」そして「電子・陽電子コライダー」と大きく3群に分類できます。それぞれの加速器群では、ビーム作りから始まり、複数の加速器を組み合わせ加速が進行しますが、最終段の加速器は全て強収束シンクロトロンという原理に基づいた加速器です。
つくばの地にKEKが高エネルギー物理学研究所として誕生した時、その役割は陽子シンクロトロン加速器を建設し、素粒子・原子核研究を推進する事でした。その後、完成した加速器を基礎に研究が進展し、新しい研究分野の開拓や参入が進み、さらに加速器性能の改善や新しいアイデアに基づく加速器の建設が行われ、今に至っています。
本講演では「KEK加速器50年の歩み」を、「研究分野と加速器の共進化」という視点から振り返ります。
問い合わせ先
- KEK広報室
- 電話 029-864-5113
- FAX 029-879-6049
- メール kouza@kek.jp