イタリアのUniversity of Torino(トリノ大学)のクリスティーナ・プランディ学長一行および駐日イタリア大使館のジャンルイジ・セリアンニ科学技術官が、6月11日、高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪問しました。

トリノ大学は、Belle II実験参加機関であり、Belle II の前身のBelle 実験にイタリアで最初に参加しました。また、SuperKEKBやJ-PARCにおいても長年にわたり人材交流や研究協力を行ってきました。トリノ大学のルイゼッラ・チェーリ研究担当副学長およびステファニア・マリーア・ベオーレ教授から、同大学の概要やKEKを含む日本の大学・研究機関との協力実績について紹介がありました。また、KEKとの今後の連携強化に向けて、学生や研究者の相互交流や研究・イノベーションプログラムへの共同応募などの提案がなされました。これに対し、浅井機構長からはKEKの研究活動の概要に加え、KEKで実施されている実験におけるイタリアとの幅広い協力関係やその貢献について説明がありました。その後の意見交換では、今後さらに共同研究や人材交流を拡大していく可能性について議論が行われ、特に量子技術分野が有望な協力テーマであるとの認識が双方から示されました。

一行はその後、KEKの施設見学を行いました。フォトンファクトリーでは、五十嵐放射光実験施設長の案内により実験ホールのビームラインを見学し、イタリアの放射光施設ElettraのアップグレードへのKEKの貢献や、今後の研究者交流の展望について説明を受けました。
また、KEKにおける量子技術研究の拠点である量子場計測システム国際拠点(WPI-QUP)では、東拠点長および新田主任研究員の案内により新研究棟を見学しました。さらに、西田素粒子原子核研究所教授の説明のもと、Belle II測定器が設置されている筑波実験棟も訪問しました。
今回の訪問を通じて、両機関の協力関係がさらに深化し、研究者交流や共同研究など幅広い分野での連携が一層発展することが期待されます。


