赤外自由電子レーザーの応用研究―様々な生体関連物質への照射効果―

カテゴリ加速器セミナー
開始2020/09/24 (木) 13:30
終了2020/08/19 (水) 15:27
会場4号館セミナーホール + ZOOM
講演者川﨑 平康氏(東京理科大学赤外自由電子レーザー研究センター)
言語日本語/Japanese
連絡先山口 誠哉(PHS 4091)
ウェブサイト
食堂・売店利用予定なし/0

概要

自由電子レーザー(FEL)は,X線の波長から遠赤外線の領域まで発振可能なフェムト秒からピコ秒パルスの高強度レーザーであるが,X線FELに比較して赤外からテラヘルツ領域(波長約3~100 mm)のFELの利用例は少ない.赤外自由電子レーザー(IR-FEL)の最たる特長は,ある化合物の振動モードに選択的に励起エネルギーを与えることによって化学結合の解離や組み換えを引き起こす点にある.主に物理化学の気相分野において研究されてきたが,液相や固体状態の生体物質に対する照射効果については未開拓である.

演者は,近赤外,中赤外,及び遠赤外領域のIR-FELを駆使し,構造と機能の全く異なる様々な生体関連物質に対して大気圧下で照射実験を実施した.その結果,各物質固有の波長で特異的に構造変換が起こることを見出した [1-5].本講演では,これらの研究成果について紹介し,医療技術やグリーンテクノロジーとしてのIR-FELの新規可能性について提案したい.

  1. Kawasaki T. et. al., Energy Fuels, 34(7), 9064-9068 (2020).
  2. Kawasaki T. et al., J. Phys. Chem. B, 124(29), 6266-6277 (2020).
  3. Kawasaki T. et al., Sci. Rep. 9, 10636 (2019).
  4. Kawasaki T. et al., Photochem. Photobiol. 95, 946-950 (2019).
  5. Kawasaki T. et al., J Infrared Milli Terahz Waves, 40, 998-1009 (2019).
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