ヒッグス粒子

標準理論では、あらゆる粒子の「本来の」質量はゼロでなければなりません。
現実の粒子の多くが質量を持つことを説明するために、真空中は「ヒッグス場」によって満たされていると考え、ヒッグス場と相互作用する粒子は真空中を進む際に抵抗を受けるため、質量を持つことになるとされています。これをヒッグス機構と呼ぶのですが、この機構ではヒッグス粒子と呼ばれる素粒子が予言されます。ヒッグス粒子は現在の標準理論で登場する粒子の中で、長らく唯一未発見の粒子でしたが、2012年にLHC実験によって発見されました。

(「もっと知りたい!SuperKEKB加速器」より)