表面・界面を自在に制御し、新しい素子の可能性を拓く
物質の表面や、異種の物質間の境界である界面では、一様な物質の内部とは違った不可思議な性質が見られます。表面や界面の性質は、私たちの身の回りの半導体や電極材料、パソコンの記憶媒体であるハードディスクといった工業製品にも広く利用されています。例えば、トランジスタなどの半導体素子は、p型半導体とn型半導体の接合でできており、表面や界面における電子のふるまいは、その素子の性能にとって非常に重要です。
構造物性研究センターでは、スピンエレクトロニクス材料として有望な、磁性薄膜・多層膜のにおける表面・界面の原子構造、磁気状態および電子状態を、放射光、中性子、ミュオン、陽電子といったプローブを相補的に用いることによって調べ、表面・界面の特異的な性質の起源を明らかにし、応用へつなげていくための基礎研究を行っています。
関連サイト
構造物性研究センター
http://www2.kek.jp/imss/cmrc/