K2K実験(KEK〜神岡間長基線ニュートリノ振動実験)

12GeV陽子シンクロトロン(KEK-PS)により発生させたニュートリノビームを用いてニュートリノ物理学研究を行った施設です。

概要

12GeV陽子シンクロトロン(KEK-PS)からの陽子ビームを目標方向に導き、パイ中間子生成標的へ入射、生成されたパイ粒子を電磁ホーンと呼ばれる特殊電磁石によって収束し、パイ中間子の崩壊によって生じるニュートリノビームをニュートリノ物理学研究に使用可能にする研究施設です。 人工的に作られたニュートリノビームを250km離れたスーパーカミオカンデに向け打ち込む「K2K実験」のために、1999年から2004年まで使用されました。

この施設では、生成された直後のニュートリノの特性、特にビーム強度・角度の安定性 、ニュートリノエネルギースペクトル、ニュートリノビーム組成を精度良く測定することが出来、スーパーカミオカンデでの測定値と比較することで、ニュートリノ振動(混合)の研究を行うことを可能にしました。

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