Tevatron-CDF実験
CDF実験(The Collider Detector at Fermilab)は、米国フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory: Fermilab)の陽子反陽子衝突型加速器テバトロン(Tevatron)で1980年代後半から行なわれている高エネルギー素粒子実験です。
概要
テバトロン(Tevatron)は、高エネルギーの陽子と反陽子を衝突させる加速器です。高エネルギーの陽子反陽子衝突実験では、クォークとレプトン、およびそれらの間の相互作用を媒介するゲージボソンの性質を直接かつ詳細に研究することができます。TevatronのCDF実験では、電弱統一相互作用の物理、トップクォークの性質の研究、B粒子の物理、量子色力学の検証、ヒッグス粒子の探索、標準模型を超える新粒子・新現象の探索などが行なわれています。日本の大学の研究者は、日米科学技術協力事業のもとでこの実験に参加しています。世界14ヶ国(カナダ、米国、ロシア、スロバキア、ドイツ、スイス、イギリス、イタリア、スペイン、フランス、ギリシャ、韓国、日本、台湾)、 60研究機関からの470名を超える研究者・技術者・大学院生が参加しています。
Tevatronは周長6.3kmのリングから成る加速器で、陽子と反陽子をそれぞれ980ギガ電子ボルト(GeV)のエネルギーまで加速して衝突させ、ゲージボソンやトップクォークなどを生成します。CDF実験の測定器は大きさ10mx10mで総重量4000トンの巨大なもので、中央での衝突で生成されたハドロン粒子、光子、電子、ミューオンを測定することができます。2008年にCERNのLHCが稼動開始するまでは世界最大の衝突型加速器でした。
関連するWebページ
米国フェルミ国立加速器 http://www.fnal.gov/
Tevatron加速器 http://www-bdnew.fnal.gov/tevatron/
CDF実験 http://www-cdf.fnal.gov/
関連する研究グループ
CDF日本グループホームページ http://www.tsukuba.jp.hep.net/cdfj/
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