KEK素粒子原子核研究所・理論グループセミナー/佐藤松夫氏

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開始2017/12/01(金)13:30
終了2017/12/01(金)15:30
会場Kenkyu-Honkan 1F, Meeting Room 1
講演タイトル弦幾何と弦理論の非摂動論的定式化
講演者佐藤松夫氏/弘前大学
言語日本語/Japanese
連絡先須山孝夫/tsuyama-AT-post.kek.jp
ウェブサイト
食堂・売店利用予定なし/0

概要


Abstract:
弦幾何、つまり、相互作用を含めた超弦の集合、その位相、チャート、計量を定
義する。弦位相空間上の漸近的な軌跡の集合はターゲット多様体中の超リーマン
面のモジュライを正しく再現する。弦幾何に基づいてゲージ場と結合するアイン
シュタイン-ヒルベルト作用を定式化し、弦空間上の位相、計量、ゲージ場につ
いて足し上げる事によって、超弦理論を非摂動論的に定義する。この理論は背景
(ターゲット空間を含む)に依存しない。理論は弦多様体上の一般座標変換対称
性の一部として超対称性を持つ。T双対も一般座標変換対称性の一部である。結
果、IIA超弦と IIB超弦の違いは弦多様体上でどの座標系を選ぶかである。弦多
様体においてDブレーンとOプレーンがある配位をとる場合はSO(32) I型超弦との
違いも同様である。この一つの理論において摂動論的真空を表す背景を固定し、
その周りの揺らぎから、IIA、IIB、SO(32) I型超弦の全オーダーの摂動論的散乱
振幅を超モジュライを含めて導出する。理論は、粒子だけでなく時空の点も、ミ
クロに観測すると弦が観測されることを予言する。つまり、この理論は粒子と時
空を統一する。新しい概念の説明のため黒板を用いて日本語で行う。

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