物構研コロキウム(#29)

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開始2017/12/19(火)13:00
終了2017/12/19(火)15:00
会場4号館2階輪講室1(メイン会場)/東海1号館314室(テレビ会議)
講演タイトル『応用に理屈は要るか?』-学理がなくてもモノはできる!!-
講演者高尾正敏先生(元大阪大学特任教授 他)
言語日本語/Japanese
連絡先naomi.nagata@kek.jp
ウェブサイト
食堂・売店利用予定なし/0

概要

『応用に理屈は要るか?』
-学理がなくてもモノはできる!!-

  • l 基礎学理(サイエンス)と工学的応用(エンジニアリング)

  永久磁石、二次電池、書き換え可能光ディスク

 → 学理を極め無くても『ものは出来』ている。

 【昔のひとは偉かった】 指南車、ギルバート、ボルタ

 → 安心・安全・将来発展を担保するためには、学理が必要

 → 後付けでも重要  

  • l 普遍性と特殊性

- 磁性屋と磁石屋、半導体物理屋と半導体デバイス屋、電気化学屋と電池屋、

- 化学反応論屋と化学プラント屋、・・・・

  • l 製品は要素技術が体系化・集積したシステム

- 要素技術の単なる集合では信頼性を確保しての機能発現はない

- エンジニアリングでは、何らかの摺り合わせが必要

- マルチスケール、マルチ学理  ⇔  粗視化と微視化

  • l 研究者・技術者も体系的に集積化: 束ねる  

- 理論、モノづくり、評価解析: プロジェクトフォーメーション

- 『本気で』社会実装を目指す研究開発マネージメント

- 『メディアムサイエンス』"⇔ More is different " @ P.W. Anderson   

例えば:

磁性屋の興味は?:

(飽和)磁化と結晶磁気異方性エネルギー(磁性体内部)量子力学、交換相互作用

磁石屋の興味は?:

空間にどれだけの磁気エネルギーを出せるか(磁石外部)

交換相互作用のほか、反磁界・静磁エネルギーを考慮 (磁区の出現)

電磁気学 外部磁気エネルギーが力の源

磁性屋と磁石屋で元々興味が異なる。  半導体分野も然り

興味が異なる。目指す方向が異なる人を糾合・束ねてゴールを目指す。

→ R&Dマネージメントの本質   『左手の法則』、『メディアムサイエンス』

大型研究施設等のミッション

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