物構研・加速器合同セミナー 超伝導RF加速空洞のHigh-Q, High-Gの最近の動向とKEKでの展開

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開始2017/07/04(火)15:00
終了2017/07/04(火)16:30
会場4号館1階セミナーホール
講演者許斐 太郎氏(加速器第六研究系 助教)
言語日本語/Japanese
連絡先村上 洋一(物構研 PHS 4881)、道園 真一郎(加速器 PHS 4641)
ウェブサイト
食堂・売店利用予定なし/0

概要

要旨:超伝導RF加速空洞には一般的に加工性が良くかつ超伝導転移温度が比較的高いニオブが使用されている。長年の研究により高電界が印加されるRF環境下であってもニオブの臨界磁場近くの性能を安定して引き出すことができるようになってきている。近年はニオブの限界性能を超えるためにNb3Sn、MgB2、窒素処理などによる薄膜コーティングに関する研究も盛んとなってきている。
一方、昨年、米国フェルミ研究所の研究者により、空洞の熱処理中に窒素を導入することにより空洞の低損失・高電界化(High-Q, High-G)を実現する新技術が開発された。ILC(国際リニアコライダー)のコスト削減を目指したR&Dを日米で始めることになったが、この低損失・高電界化はR&Dの重要なテーマとなっており、KEKでもこの処理についてR&Dを開始しつつある。本セミナーでは、超伝導空洞の最近の動向を説明した後、KEKでの展開を報告する。

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