新学術領域研究シンポジウム

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開始2017/03/08(水)09:00
終了2017/03/10(金)17:00
会場小林ホール
講演タイトルなぜ宇宙は加速するのか?- 徹底的究明と将来への挑戦 -
講演者
言語英語/English
連絡先高田昌広(カブリIPMU)
ウェブサイトhttp://indico.ipmu.jp/indico/event/126/
食堂・売店未定/0

概要

重力は引力であるため、宇宙の膨張は引きとめられ、減速するはずである。しかし現在の宇宙が加速膨張していること、そして宇宙初期にもインフレーションという加速膨張の時期があったことが、観測的に非常に確からしいことが分かってきた。いったい何が宇宙膨張を「後押し」し加速させているのか、その物理機構は分かっていない。「押す」力が必要である。本新学術領域研究では、宇宙膨張の加速の原因を究明、また加速膨張に逆らって銀河・銀河団などの宇宙の構造の形成を引き起こすダークマターとの引力のせめぎ合いを理解することを目的とする。この目的の下、この加速宇宙の物理を徹底的に究明するため、インフレーションによる加速 (A01)、ダークマターによる減速 (A02)、ダークエネルギーによる加速 (A03)という3つの三つの宇宙膨張の時期を、宇宙背景放射CMB (B01)、銀河イメージング (B02)、銀河分光 (B03)、宇宙膨張の直接測定 (B04 )の四つの手法でアプローチし、そのデータを究極物理解析 (D01)で統一的に読み解き、究極理論 (C01) と結びつける計画研究を遂行する。

本シンポジウムでは、代表者および領域内の研究者が領域の趣旨および各研究計画の進捗状況を報告するとともに、公募研究の目的の紹介・進捗状況の報告の場とします。また、一般講演も募集しますので、この機会に本領域に関連するご自身の研究の宣伝にお使いください。若手研究者への旅費援助も用意してありますが、財源には限りがありますので、お早めに申し込みをお願いします (2月10日締め切り)。

(*)
領域の9つの計画研究と代表者を以下に示します:


●計画研究A01
代表者:佐々木節(京都大学基礎物理学研究所)
課題名:インフレーション宇宙のメカニズムとその物理の多角的検証
●計画研究A02
代表者:高橋史宜(東北大学)
課題名:宇宙の揺らぎと構造の進化、その背後にある物理の究明
●計画研究A03
代表者:杉山直(名古屋大学)
課題名:ダークエネルギーの理論モデル構築とその観測的検証
●計画研究B01
代表者:羽澄昌史(高エネルギー加速器研究機構)
課題名:宇宙マイクロ波背景放射の広天域観測で探る加速宇宙と大規模構造
●計画研究B02
代表者:宮崎聡(国立天文台)
課題名:広天域深宇宙のイメージングによる加速宇宙の暗黒成分の研究
●計画研究B03
代表者:高田昌広(カブリIPMU)
課題名:広天域銀河分光サーベイによる加速宇宙の究明
●計画研究B04
代表者:臼田知史 (国立天文台)
課題名:次世代超大型光学赤外線望遠鏡TMTと高分散分光器による宇宙の加速膨張の直接検証
●計画研究C01
代表者:大栗博司 (Caltech/カブリIPMU)
課題名:究極理論からの加速宇宙の解明
●計画研究D01
代表者:小松英一郎 (MPA/カブリIPMU)
課題名:多波長宇宙論データを用いた究極的物理解析ツールの開発

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