KEK素粒子原子核研究所・理論セミナー
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開始 | 2015/07/08(水)15:00 |
終了 | 2015/07/08(水)16:30 |
会場 | 研究本館3階 セミナーサロン322 |
講演タイトル | 量子測定理論の数学的定式化・量子論と確率の諸解釈 |
講演者 | 谷村 省吾 氏(名古屋大学 情報科学研究科) |
言語 | 日本語/Japanese |
連絡先 | 松久 勝彦/matsuhis-AT-post.kek.jp |
ウェブサイト | |
食堂・売店 | 利用予定なし/0 |
概要
(ABSTRACT)
量子測定理論は,素朴な「波束の収縮」仮説に訴えることなく,量子系の測定に おける確率と状態変化を記述する理論である.このセミナーでは、 量子測定理 論の基本概念である POVM (probability-operator valued measure), CP map (completely positive map), instrument と,間接測定モデル表現を解説する. また,量子論の解釈に関しては諸説あるが,波動関数の確率解釈を言うにして も,確率自体の解釈に関しても諸説ある.確 率の解釈を吟味しないことには, 量子論の解釈を分析することもできないと思われるので,確率の解釈に関する議 論を整理したいと思う.ちなみ に,私は,波動関数や状態ベクトルやヒルベル ト空間は,ミクロ系の内に宿った実体のようなものと捉えるべきではなく,ミク ロ系とマクロ系の間 の橋渡し・窓口のようなものとみなすのがよいと考えてい る.そういう意味で,代数的量子論におけるヒルベルト空間のGNS構成が適切な 数理だ と考えている.
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