広報室の高橋将太さんらの休校対応企画が文部科学大臣から表彰されました

山内機構長から高橋さんに文部科学大臣表彰の賞状が手渡されました

文部科学省は、科学技術に関する研究開発や理解増進で成果を挙げた個人やチームを対象に「科学技術分野の文部科学大臣表彰」を毎年行っています。2022年度の科学技術賞(理解増進部門)では、KEK広報室の高橋将太特任専門URAを含むチームも「多機関連携によるオンラインを活用した科学技術の理解増進」として表彰されました。

左から勝田敏彦広報室長、高橋さん、山内機構長、足立伸一広報担当理事

表彰された取り組みは、新型コロナウイルス対策で全国の小中高校が一斉休校となった2020年春、「科学技術広報研究会(JACST)」が始めたプロジェクト「臨時休校対応特別企画」です。この研究会には、研究機関や大学などの広報担当者が集まっており、メンバーが所属機関のデジタルコンテンツの中から「学校に行けない子どもたちにぜひ見てもらいたいおもしろい科学技術コンテンツ」を選んで特設サイトを作りました。髙橋さんは中心メンバーの一人として、チームへの協力の呼びかけと掲載コンテンツのとりまとめ、ウェブサイトの構築と運用などを担当しました。

サイトを開設した時の公開コンテンツは約30件でしたが、現在では352件に増え、協力した機関数は57となっています。公開直後から、小中学校など教育機関や関連団体の方を中心に大きな反響を呼んで、幅広い方々に活用されたことが今回の受賞につながりました。

文部科学大臣表彰の賞状

KEKでは5月20日、山内正則機構長から表彰状と楯が髙橋さんに贈られました。

文部科学大臣表彰の楯

山内機構長は「日本では科学と技術はひとまとめに『科学技術』と呼ばれることが多いが、本来別々のものだと思っている。昨今は、技術の方が重要視される傾向にあるが、それ自身に価値を持つ『科学』も同様に国民の理解が不可欠。これからも基礎科学の理解増進のために頑張ってほしい」と話しました。

表彰されたのは髙橋さんのほか、自然科学研究機構 基礎生物学研究所の倉田智子さん、物質・材料研究機構の中道康文さん、長谷部喜八さん、人間文化研究機構 総合地球環境学研究所の岡田小枝子さんの計5人です。

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2022年度科学技術分野の文部科学大臣表彰

https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00989.html

臨時休校対応特別企画

(現行サイト)https://jacst.gitlab.io/kids/

(サイト開設時の旧サイト) https://sites.google.com/view/jacst-for-kids/